転げゆく登大路の寒暮かな
「古事記のまつり」が春日野の国際フォーラムで行われた。
これは奈良県がすすめている「記紀・万葉」プロジェクトの一貫で、昨年のまつりの様子は2016年古事記のまつりで見られる。
今年は、これに加えて古事記をテーマとした落語、高千穂神楽などのアトラクションも加わって盛りだくさんの内容である。
朗詠の部は恒例の県知事にはじまり市町村首長が古事記上の巻をつぎつぎと朗詠。子供ミュージカル、小さい児を含めた家族、県内の有名幼稚園園児、古事記朗詠や万葉朗詠のグループ、ほかのさまざま市民団体・個人が原文であるいは現代語訳で、はては英訳文で自慢の声を披露する。熱演がすぎて時間をかなりオーバーするほどの熱の入りようだ。
子供から大人まで幅広く古事記や万葉集にかかわる人たちの多いこと。さすがまほろばの土地だけのことはあるなと感心した。
時間にして3時間半休みなくつづくので、断片的にしか記憶していなかった古事記のエピソードがひとつのストーリーとなって整理することができた。ただ、いつも頭を悩ますのが神さまの名前で、なんべん聞いてもちっとも覚えられない。今日も50あるいはそれ以上の神さまが登場したが、家に帰ってみたらきれいに忘れ去られている。
日脚が伸びたとはいえ、終わって外へ出たときは薄暮を過ぎ、最小の灯りしかない奈良公園は帰路を急ぐ人たちの姿はシルエットくらいしか見えない。わずか残った観光客に群がる鹿もいるが、総じておとなしくしていて動かない影が多い。
奈良らしいまつりですね。
「古事記こどもかるた」なんてあるのですね。
動画をみると可愛い古代衣装を身に付けた子どもたちがかるたをとっていました。
神様の名前は本当何度聞いても読んでもわかりません。
佑之先生は専門家とは言えあのスラスラ発音されるのには驚かされます。
三浦先生となれば、稗田阿礼のようにほとんど諳んじてるかもしれませんよ。朗詠会でも諳んじて詠んでる人がいました。