荒ぶる神も

和魂の舞ふや龍田に風花す

大和川が大阪に抜ける狭隘な部分を風が吹きぬけてくる。

まるで鞴のようだ。地形で言えばちょうど関ヶ原のようなものかもしれない。
龍田に風の神が祀られたというのも、そういうような地理的な要件が関係しているかもしれない。考えてみれば、外つ国からの到来物も龍田を経由して大和に入ってきたわけであり、邪悪なものが入り込まないようにと言う願いもあったはずだ。
龍田の荒ぶる神がお怒りになると、国には災害が頻発し凶作、疫病も流行るわけで、昔から風鎮めの儀式がおこなわれてきたことは万葉の歌にも詠まれている。
だから、日照り雨ならぬ日照り雪が風に乗って飛んでくるというのは、むしろある意味で龍田の神のご機嫌がいいときで、さながら和魂が舞い降りられるようなものかもしれない。
大和川の河川敷に立って、龍田に向かうと信貴山颪にのって三諸の山からさかんに風花が舞いくだってくるのがよく見える。

“荒ぶる神も” への2件の返信

  1. 寒い日が続きますね。関東は毎日快晴ですがとにかく寒い。まあ大寒ですもんね。ここが底でしょう。

    大和川に沿って風が通る。川が通っているということはその分低くなってる訳で水の通り道イコール風の通り道ということですね。盆地から大阪湾に抜ける大和川、当然山間を縫って行く訳で風も強いんでしょうね。荒ぶる神と和やかな神、神さまも両面を使い分けてるんですね。

    1. 風邪は大丈夫でしょうか。
      午前中は雪が舞うなか図書館におりましたが、その暖かいこと。平日でこんな寒い日に図書館に来る人もまばらで、だだっ広くがらんとした館内の暖房はちょっと贅沢な気分です。
      いったん開いた梅も足踏み状態のようです。

      牛久あたりはちょっとした祝賀ムードだと思いますが、沿線もおこぼれはあるのでしょうか。とにかく19年ぶりの日本人(出身)横綱誕生はおめでたいことです。つづいて日比ハーフ力士が出世街道を登ってくれれば言うことなしでしょう。

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