味が勝負と

ごきぶりの牛脂まみれの床走る
新妻の別の顔見し油虫
ごきぶりの宿の詫び状菓子添へて
油虫親の敵とばかり擲つ
ごきぶりも立ち回り上手も好かん

店は汚いが味はよい。

そんな店がだんだん姿をけしてゆく。
床が永年の脂でぎとぎとして、いまにも転びそうになるくらいスリッパリーなのに、店員は汁一滴もこぼさず丼を客席に運ぶ。
あそこのラーメンは最高だったなあ。

“味が勝負と” への2件の返信

  1. 一昔前はそんなお店、多かったですね。
    見えないこそ食べられるものの裏を覗けば遠慮したくなるような・・・
    近所にもそういう店がありましたがいつの間にやら姿を消してしまいました。
    そう言う店はお持ち帰りに限りますがラーメンばかりはね~

    1. うまい店って、真っ昼間行くととても入る気がしない面してることがありますね。夜の帳の化粧効果。
      伊豆の某温泉で、椀の中に生きたやつが入ってたことがあってあきれたことがあります。

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