纒向散策

樫の実のみどりのぞかす垣根かな

ふだんは乗降客も少ない巻向駅に、車両から人がどっと吐き出された。

纒向遺跡第193回調査現地説明会が目当てだ。
卑弥呼の祭祀跡かもという巨大建物が発見された場所から百メートル足らずの場所に、3世紀ころと思われる墳墓多数が発掘されたのだ。
纒向遺跡が国の史跡に指定され、元纒向小学校跡地にガイダンス施設を建設するにあたっての発掘だということだった。周りにはまだ何もない場所にすでに公衆トイレは完成していて、さっそくお世話にもなった。

帰途立ち寄った店の駐車場には、青々とした団栗をつけた生け垣があった。
アラカシなのかシラカシなのか。
今では珍しい樫の生垣だった。
北風が冷たかったが、蜜柑がたわわに実った畑があったり、秋の気配もまだまだ残している。

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