奈良三条通り

墨筆のワゴンセールや秋の暮

奈良は筆と墨の町だ。

正倉院展を見終わって、勤務時代の友人と猿沢の池からJR奈良駅まで真っ直ぐに伸びる三条通りを歩いていると、書道品店が3軒ほどあった。
店内にはさまざまな筆や墨、硯などが並べられているのは同じだが、そのうち1軒の店先には筆や墨などがワゴンに入れられて売られている。決して安いものではないのだろうが、日常書に親しんでいるわけでもないのに妙に懐かしくて手にとって眺めてみたくなった。が、夜の灯恋しさに前回も訪れた店に急ぐ方を優先してしまうのであった。

“奈良三条通り” への6件の返信

  1. 奈良が筆と墨の町とは知りませんでした。
    筆も墨も高価でなかなか買えません。
    お稽古にはほとんど手軽な墨滴を使っています。
    良い墨はとてもいい匂いがします。
    近頃の小学生は硯もプラスチックだそうです。なんか信じられませんが・・・

    1. 書道、習字は墨をすることから始まったんですけどね、僕らの頃は。子供たちの小学校ではすでに墨汁でした。いやはや。。。

  2. 先日、母のものをいろいろ整理していたら昔の漆塗りの書道の道具がでてきました。
    硯、墨、筆が入っており、懐かしさが心に沁みました。
    普段は筆ペンで下手な字を書いている私ですが、これは大切に残しておこうと思いました。

    1. 家人も書道をたしなみます。でも、当地のものは高くてなかなか手が出せないそうです。お母さまの形見はぜひ大事に使ってください。

  3. 奈良は筆と墨の町ですか。納得です。北京に琉璃廠という文房四宝(筆・紙・硯・墨)の専門店が集まってるところを思い出しました。文化の象徴の一つだと思います。(昼は正倉院展夕暮は飲み屋、いいですね)

    1. 奈良墨の発祥は灯明の煤から考案され作られたということです。伽藍や坊の多さから材料が得られやすかったのも背景にあるのかもしれません。
      昔テレビで、和歌山の山中で釜の中で木などをいぶし、その煤をかき集めて墨を作る光景をみたのですが、奈良では今も灯明で煤を採取していると聞いて気の遠くなるような話だと感心してしまいます。

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