つるし柿セット

とっきょりてふ大和のはれ展秋深し

斑鳩の産直市場で買い物ついでに県立民俗博物館まで足をのばしてみた。

博物館は大和郡山市矢田丘陵の裾の公園の一画にある。文字通りのんびりとした里の風景そのもののなかだ。
この秋は、大和言葉で「ハレ」を意味する「とっきょり(時折)」という特別展示が行われていた。冠婚葬祭や盆・正月、祭りなどの年中行事など、この地方で昔から行われてきた暮らしのリズムを紹介する企画だった。
なかには、こういう道具は昔見たよなとうなづく一コマもあり、心穏やかな気分で外へ出たら、鵙が大きな桜の上で鋭い声を発するのを耳にした。

家に帰ったら、さっそく御所産つるし柿セットの皮むきが待っていた。これも「時折」はいいものだが。

“つるし柿セット” への8件の返信

  1. 大和言葉で「とっきょり(時折)」というのですか、初めて聞く言葉です。
    「ハレ」よりも、そのものずばりの語感でわかりやすいですね。
    昔の人びとにとって、日常でない日は心躍る楽しい日(喪以外)だったことでしょうね。

    1. 毎日辛い労働の明け暮れのなか、折々の行事というのは祈りに近いものが多かったのでしょう。ある意味息抜きであったり、集落の共同体意識を育んだりしながら長い間守られてきた「仕来り」が風化するのも時代とは言え、大事なものを置いてきたような、もったいないような気持ちになります。

  2. さすが大和の民族博物館、興味深い催し物ですね。「とっきょり(時折)」って言葉も面白い、常時ではなく時々ってところがいいのでしょう。毎日晩酌ってのは堕落でしょうかね。

  3. つるし柿のセットをうっているんですか?
    こちらでは見たことがないけど、柿の産地だからかな?
    我が家ではもらった柿をスライスしてネットでドライフルーツにしています。甘みが増して結構いけますね。
    そうそう、昨日伊勢原のK君の奥さんからTELがあり、K君の御母さんの手術は無事終わったそうです。
    またK君の奥さんの情報ですが、磯子のK君に二人目の孫が誕生したそうです。御爺さんとして忙しくなりそうですね。
    情報としてお知らせしておきます。

    1. セットといってもちょうど紐にひっかけるのに具合のいい枝付きの実と紐だけですけど。15個程度で350円。お遊びみたいなものです。
      磯子は孫もそうだけど、息子が立派な親になったこともうれしいだろうね。めでたし、めでたし。

  4. とっきょり、おもしろい方言ですね。
    時折を早口で言えばとっきょりになりますよね。

    柿の葉が見事に色づいてきました。
    その美しさに思わず枝ごといただいて窓辺に飾りました。
    今我が家では石榴の実、どんぐりの実、柿の枝が所狭しと並んでいます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください