数へ日や新たな句会誘はれり
今年も残るところ10日を切ったところで年末の句会のお誘い。
六句出句が条件とは大変だが、年末の句会顔見せでいきなり納会付きとは楽しそう。
さて、二年目の「今年の句」を今日明日と二回に分けて披露したいと思う。
まずは今年前半のなかから。
対岸のひとには負けじ寒稽古◎
本堂の土間に残りし寒さかな◎
一度だけ咆へて了んぬ春の雷◎
苗売の言ふままあれもこれも買ひ◎
野遊や薄紅引ける石仏
ジーパンに着替へ宮司の花衣◎
国ン中を鎮め大和の花筏
空瓶に一輪活けて椿守◎
保護したる子猫の顎の強さかな
きれぎれに瀬音混じりの河鹿かな◎
◎は俳句会入選句
一部手を入れたものあり
今年も残すところ一週間、作句に勢が出ますね。
日曜俳壇で坪内稔典さんが「自在に大胆に」とおっしゃっていてな~るほどと思いました。
私、ねんてん先生の評が大好きなんです。
今年も思い出の良い句が沢山出来ましたね。
10句中7句入選とは素晴らしいです。
印象に残った好きな句を三句挙げさせていただきます。
苗売の言ふままあれもこれも買ひ
空瓶に一輪活けて椿守
きれぎれに瀬音混じりの河鹿かな
これらは情景が目の前に浮かぶようでお気に入りです。
気に入ってもらえるものがあってよかった。自分でも上半期のほうが収穫があったと思ってます。
すべてこの目で見たものから作ってますが、この三つはわりと簡単にすらっとでてきたもの。あれこれ考えても駄目なものはだめですね、やっぱり。
年末にも句会ですか。どんどん活動が広がっていって誠にけっこうだと思います。
もう一年を振り返る時ですね。さすがいい句が揃っていると思います。
三茶撰
天 本堂の土間に残りし寒さかな
地 苗売の言ふままあれもこれも買ひ
人 対岸のひとには負けじ寒稽古
自分のお気に入りは「花筏」の句なんですが、俳句会では主観が強すぎたらしく落選でした。所属の俳句会は徹底した「花鳥諷詠」。「客観写生」が基本ですから。あの光景を見たものでないと分からないかもしれません。それは壮大な花筏でしたから。
天をいただいたものは秋篠寺吟行時、地、人ともに句誌投稿のものです。
俳句は沢山数をつくること、句会にも参加することがやはり上達の道なのだと思います。
現実にはそれができないのですが・・・
いい句が多いですね。
南天撰
天 苗売りの言ふままあれもこれも買ひ
地 一度だけ咆えて了んぬ春の雷
人 本堂の土間に残りし寒さかな
今年も残りすくなくなりました。一日一句、頑張ってここまでこられたのですね。
継続は力なり。
俳句会主催の句会にぜひ参加することをお奨めします。吟行が一番です。月一回からスタートでいいです。あるいは、添削投句で基本を学ばれたらいいかと思います。
毎月の投稿も作句する時間を持つのを「習慣化」するという意味で効果的だと思いますよ。