湿気地獄

回覧板回し廻され梅雨じめり
枚数の多き回覧梅雨じめり
留守の間の封書葉書の梅雨じめり
状差のものみな垂れて梅雨湿り
鉛筆の細く削れず梅雨湿り

毎日毎日、梅雨がらみの句ばかり。

空気が乾いているということがどんなにいいことか。
この時期にいつも思うことである。
H以下の硬い鉛筆だって繊細に削れるし、紙のすべりもいい。
通勤のワイシャツだってしっかり糊の腰が残っているし。
梅雨で何が嫌だといったら、このワイシャツやズボンが湿って折り目が消えるどころか皺だらけのしどけない姿になることだった。
そんな湿気地獄からも解放された今は、一日中Tシャツでいられる幸せに浸っている。

“湿気地獄” への3件の返信

  1. 雨を喜ぶのは誰でしょう?
    紫陽花、蛙、カタツムリ、干からびた水瓶・・・
    稲だって人間だって水なしでは生きられない。
    太陽と水のバランス、自然には逆らえない。
    先人の知恵に学び工夫をして不快感を乗り切りたいですね。

    1. 生命は水の中から誕生したと教わりました。水とはうまくつきあわなくちゃね。
      兼好法師さんは「家は夏をむねとすべし」と言ってますが、高温多湿の国ではまさに名言ですね。古民家を集めた公園には時々行くのですが、遠し土間とか、深い庇とか、夏を過ごしやすい工夫が随所にあって、昨今の高断熱何とかという家よりずっと涼しく感じました。

  2. 必要最低限の物しか置かない家が夏の理想ですね。
    見た目もすっきり涼しげで風も通り抜ける。
    ところが実際の暮らしは物がどんどん増え、風の通りは悪く、締め切ってクーラーのお世話になってしまう。
    なんか変だなと思いつつ流されてしまう。
    幼いころの夏の風情が時々懐かしくなります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください