九月下旬の香り

木犀の香のみ散らして高き塀
木犀の香の高塀の向こふより木犀の香は高塀の向かうより
高塀を越えて香りの金木犀

高塀に囲まれた路地を歩いていたら、ふいに木犀の香りがした。

振り返ってみたが、木犀の姿は見えない。時期といい、たとえ姿は見えなくても木犀の香りだと確信できるそれである。
どうやら、左右どちらかの塀の内にあるらしい。
いよいよ9月も末なんだなあと実感できるシーンであった。

“九月下旬の香り” への6件の返信

  1. 自然界は多少のずれがあったとしてもちゃんと約束したように季節の移り変わりを教えてくれますね。
    ちなみに我が家の金木犀はもう少し先のようです。

    1. ヤブランも花が終わり青い実をつけてます。
      温暖化で暑い秋が続きますが、植物のサイクルは揺るがないですね。温度よりも日の長さとの結びつきが強いんでしょうか。

  2. 金木犀今満開です。
    歩いているとあちこちから香りがただよってきます。
    普段はあまり気に留めないのですが、この季節になると、こんなにいっぱい金木犀があったのだと再認識しています。
    香りでその存在を主張しているようです。

    1. ギンモクセイを植えてみたのですが、四年経っても花が咲きません。だから、どんな香りかも分かりません。
      金よりは控えめだと聞いたのですが。

  3. 金木犀、満開ですね。ちょっと散りかけもあるみたい。
    梔子と並ぶいい匂いだと思うのですがその梔子が散歩途上で花を開き芳香を漂わせています。この気候、梅雨時と間違えたんですかねぇ。

    1. 「返り咲き」は初冬の季語ですが、梔子にもあるんですね。
      昨日は、椿の狂い咲きを見ました。
      長雨過ぎですもんね。

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