春を呼ぶ?

人波にしたがい山焼き見て帰る

生まれて初めて若草山焼きを間近に見てきた。

どこがビューポイントか分からないので、とりあえず近鉄奈良駅に出て人波についていくことにする。
降りたらすぐうまい具合に、いかにも使い慣れたカメラと三脚を担ぐ人がいたので後を追ったが人混みで見失ってしまう。
結局、登大路にもどってまっすぐ若草山に向かうことにしたが、ほどなくおおぜいの人が幕開けを待っている広場があるので、ここで一部始終を見届けることになった。
始まりは予定を少し遅れて花火から。
鹿をモチーフにしたものが上がったりしてほのぼのとする。
15分ほど花火を楽しんだあと、いよいよ点火だ。
今日は無風に近い状態なので、裾から燃え上がった炎がゆっくりと輪を縮めるように丘の上に向かっていく。
しばらく見届けたのち広場をあとにした。

ところで、歳時記では「山焼き」は春になっている。
若草山焼きはかつては1月15日、今は1月第4土曜日に行われるので、正真正銘冬なのであるが。

真綿色した

四年目のシクラメン咲く白二輪

シクラメンを店先にあるものと同じように咲かせるのは難しい。

いただきもので立派なものがあったりすると、次の年もうまく咲かせようと思うがうまくいった試しがない。
逆に、安く買ったものをぞんざいにしていた方が、かえってうまく生き残ったりするから面白い。

夏の暑さ対策がカギを握るようだが、今年はかろうじて2輪咲いてるし、よくみると蕾になりそうな小さな芽がいくつか育っている。これもホームセンターで安く買ったものだ。

何しよう

まち情報野外へいざなひ春の立つ

町や県の広報誌2月号が届いた。

生涯学習の一環として4月から始まる年間の予定が記されている。
奈良県ではこの「生涯学習」というキーワードが意外に多いのかもしれない。
地元の歴史やら万葉講義やらもいいが、いろいろ町歩きコースも楽しそうだ。
地域を知るには便乗してしまうのが手っ取り早い方法かもしれないと思った。

言葉が多すぎて俳句にはちと無理っぽい。

健脚の人

早春の平城京跡

早春の平城京跡

古都の空高みで名乗る初雲雀

すごい人もいるもんだ。

天気図から今日は風が吹かないサイクリング日和と読んだ。
たしかに風は終日吹かなかったが、朝方の快晴はどこへやら、日中はほとんど曇り空で気温もあまり上がらない。
それでも、富雄川に次ぎ秋篠川に沿って薬師池近くの定番大池を目指す。

大池からの薬師寺。東塔が改修中で素屋根をかけられ大囲いされている。翌6日には100%覆われたというから南側部分をチラ見できただけラッキーかも。

ここで自転車で来られた同年代と思われるFさんと親しくなり雑談したが、なんとFさんははるばる大阪の堺から奈良各地を巡るサイクリストの常連、往復120キロをあの県境の峠をなんなく越えて来られたのだ。特に大池は薬師寺の改修中も毎回必ず来るようにしておられるという。完成が7年後、そのときにも元気に自転車には乗っていたいという希望は私も同様である。
ジャンボな「つぶつぶ大仏あんパン」。半分でもこの大きさだ。

唐招提寺を見て平城京跡に向かっていると進行方向から来るFさんと再開。
あのあと奈良市内の東大寺近くまで行き、お土産に買ってきたというジャンボあんパンをひとつ頂いた。
その名も「つぶつぶ大仏あんパン」。重さ300グラム、ずっしと持ち重りのするあんパンは普通の3~4倍くらいあろうか。妻と二人で半分食べてしまった写真を見れば分かるが、重さの大半はその粒あんにある。
あまりに旨いので全部食べてもよかったのだが、夕食前だったので残りは明日。

ああ、そうそう。暦で春とはいえ、底冷え盆地の奈良はまだまだ遠い。
それなのに、広い平城京跡で雲雀が高らかに鳴いていたのだ。
雲雀といえば麦畑が象徴するように、春とはいっても初夏に近いイメージだったからおったまげてしまうのだった。

追)富雄川でも秋篠川でも大好きなカイツブリ君たちを間近に見ることができましたよ。300ミリくらいの望遠レンズが欲しくなりました(笑)

ふくらみ

寒明けや名も知れぬ木に兆しあり

散歩ルートにある公園に根元から刈られた株がある。
ばっさり刈られているので一体何の木かさえも分からないのだが。

今日かがみ込んで覗いてみると、丸坊主の何本かの幹の間から杉の実に似た芽がぷっくらふくらんでいるのが見えるではないか。
ここ数日春の兆しをみつけようと探し歩いていたのだが、発見のあとは顔をあげて歩いていた。

進軍開始

今日の雨春の大地を目覚ましぬ

乾いた大地がしっとり濡れて、熱を帯びているかのようなこの感触。
間違いなく春が動き出した。
土手に生えている雑草たちも生気を取り戻したかのように、しっかりと葉を突きだしている。

これから二ヶ月というのは、日に日に春の色を濃くしてゆく大地を眺めるのが楽しみとなる。
むろん一直線ではなく一進一退を繰り返しながらの行軍なのだが、本格的な春に備えて体の方もしっかり鍛えておきたい。

地球はまわる

日時計の針短くも春寒し


午後から晴れてきたが風が冷たい日だった。

大和川河川敷の散歩コース南端にある日時計。3時は廻っているのだが針の長さが随分短くなってきている。冬至から春分の中間点に来ているのだから日が高くなって当たり前なのだが、あらためてこういった形で見るとすべては自然の摂理に従っておりその諧調が破綻することはないのだという気がしてくる。

生駒の雪舞い

温度計の零下示す日春浅し

まだまだ零下の日が続く。

所用で生駒市を通って奈良市へ行ったが、途中生駒山全体を覆うような時雨があり雪がひとしきり舞うのだった。
このあたりは過去4,5度ほどクルマで通りかかったが、そのうち3、4度は雪が舞ったような気がする。
まだ経験値は少ないが、生駒市から奈良市北部丘陵地にかけて雪がちらつくことが多いようだ。
考えるに生駒山あたりは雪雲の通り道で、その北端の裾あたりから鞴のような形で奈良市北部に冷たい空気が流れ込んでいるのではないかと思われる。

この生駒一帯に雪が舞っているとき、住まいのある生駒郡南部の上空をみてもまったく雪雲はなかった。むしろ明るいくらい青く見えていた。

遠大な計画

あと一枚薄着したくも春寒し

風はなさそうだけど空気が冷たいので自転車に乗る気がしなかった。

ほんとは往復60キロ、奈良市内に行きたかったんだけど。
結局クルマで出かけることになり、そのまま帰るのももったいない(?)ので国道24号線を北へ。
木津川を越え京都府に入ると国道は木津川沿いに京都方面に続く。

実は、この木津川に沿って「京都八幡木津自転車道」というサイクルロード(CR)があるのをご存じだろうか。
24号線と木津川がクロスする地点から京都の嵐山(渡月橋)まで約45キロあるそうだ。
木津川を下り淀川に三川が合流するあたり、その宇治川を越えると今度は桂川を上るというリバーサイドロードが大好きというサイクリストには涎がでそうなCR。
NHKで火野正平が視聴者のリクエストに応えて全国を自転車行脚する番組をやっているが、その初回がこのコースを走っていたのが印象深い。
奈良に来たなら必ず行ってやろうと思っていたので、今日は下見も兼ねたわけだ。CRだけで往復90キロ。もし自宅から直行となると延べ150キロ以上になるので、かなりハードではあるがチャレンジし甲斐はある。

と、まあ大きなことを言ってるが、少々の寒さで腰が引けてるようでは当分実現する見込みはないとは言えるが。
まづは自宅から木津までの部分はJRを利用するという案がいいだろうな。

要完全防備

もっともっとと囃す司会や砂かけ祭

毎年2月11日は廣瀬大社の砂かけ祭り。

大和の奇祭というので見に行ってきた。
砂かけ祭というのは農耕作業が順調に進み、稲が無事に育つよう五穀豊穣を祈願する御田植(おんだ)祭りのクライマックスシーンで、田人と呼ばれるお百姓役と参拝者が砂を掛け合うことからきている。砂は雨になぞらえられており、掛け合いが盛んであるほど雨が多く降ると言われている。

砂かけ祭 雨も降らぬに 雨具かな


拡大して見ると迫力ありますよ。
田人にも容赦なく砂の雨が降りかかる。

写真で分かるように始まったかと思うと猛烈な砂の掛け合いだ。雨具、帽子などで身を守らないと大変で、カメラ保護用ラップの用意を忘れた小子は早々に引き上げる羽目になった。


ゴーグル、レインウェア姿が可愛い。

首筋

髪刈る日黄色き蘭のほころびぬ

この時期の髪切りは四温の日に限る。

うっかり寒い日に髪切りしようものなら、店を出たとたんゾクっとくるもんだ。
この日、室内の温室をのぞいたら黄色の小さなランが顔をみせている。
午前中に駅前の床屋さんでさっぱりしてきた。

待つ

三寒に四温待ちをる古木かな

桜という木は一度寒さを経験しないと花を咲かせないという。

今年は本格的な冬だったのできっと立派な花を見せてくれるに違いないと思う。
木を見ると蕾はまだ小さなままだが、これもやがて徐々にふくらみ始める。
それが何時頃になるのかを頭に浮かべるだけで、あるいはそれを発見したときの情景を思い浮かべるだけで心が騒いでしまう。

待ちわびるのは当然自分自身なのである。

内なる充実

ヒヤシンス目出し帽ごと防御かな

芽を出したはいいが、寒さ続きで首をすくめているようだ。

去年暮れに植えた球根が地面から顔を出したのが1月末頃。
以来、毎日少しずつは伸びてきたのであるが、ずっと背を低くしたまま花芽だけの充実を図っているようである。
奈良ではお水取りが終わらないと春が来ないというから、しばらくこのままの状態が続くのかもしれない。

一転して

つぎつぎと光生まれる川の春

正面奥は明神岳で大阪方面。中央の橋は近鉄生駒線鉄橋。その右すぐに信貴山口駅があります。左が久度神社の杜。

太陽の位置が高くなった。
しかも、光の量が違うとこうも景色が変わるのかと思う。

写真は昨日のもの。
今日は寒が戻ってときどき雪が舞っていた。

葛城の雲となる

春めくに腕の骸は冷えおりぬ

猫の逝くせめて手向けの蘭黄色

今日ほだかの葬式を済ませました。
大好きだった品々や六文銭を持たせて。
棺には咲いたばかりの黄色いカトレアも添えてやりました。

薄氷や荼毘の煙の雲となれ

霊園の池には薄氷も見られましたが、天気そのものは久しぶりに一日中晴れてくれました。
霊園は竹内街道そばでしたので、荼毘の煙が葛城山の雲となり、ほだかの魂も高くのぼっていったと思います。

葛城の 峰に湧きたつ 雲なるは
   愛しきものの 魂なるべし

合掌。

こたえるなあ

常在るの在らざる朝や春の霜

今朝は真っ白な霜が降りていた。

いつもなら朝まで脇に寝ていた子がもういない。

This hurt won’t heel.という歌があったが、、、

窓辺で

やうやうに明日は君待つ春日和

新居での生活はたった四ヶ月。
しかもその殆どが君が苦手の冬だったね。
ここにきて季節も変わり目をむかえ、大好きだった本格的な春が今ようやく来ようとしている矢先に君は逝ってしまった。
君にとっては大きなストレスに違いなかった環境変化に対して、その体調管理を怠ったことが寿命を縮めてしまったのではないか、という悔恨ばかりが身を責める。

明日は天気予報によると日中14度に達する3月中旬の陽気になるという。


窓辺のこんな寝姿を思い出したりすると、春の陽気さえ哀しい。