川風涼し

自転車の背を押す茅花流しかな

今日は一日キヨノリ君ご夫妻と飛鳥ポタリング。

朝のうちは台風の余波のせいかどうか時折強い風が吹いていたが、やがて適度な初夏の風となって汗ばむことなく実に快適な一日だった。ただ日差しは強いので今でも顔や腕などはほてり気味だ。どうやら、たっぷりUV光線を浴びたようだ。

今日はなるたけアップダウンの少ないようにルートを吟味したが、それでも岡寺への急坂は難所だ。こんなこともあろうかと電動自転車をレンタルしたのが当たりだった。脱落するママチャリ組を尻目にかなりのところまで登ったが、下馬指示のところで顔を上げるとはるか高みに三重塔が見えるではないか。考えるまでもなくすぐUターンとなった。

飛鳥の野に目をやると至る所にヒメジオンが咲き乱れ、川沿いには茅萱の白い穂が風になびいている。季題「茅花(つばな)流し」とは、茅萱がしろい絮をつける頃吹く南風のこと。今日はバッテリーの力と茅花流しの追い風に助けられて無事予定のルートを完走できたのは幸いだった。

飛鳥川のカワセミが見られなかったのは残念だったが、川沿いの木陰の道を吹き抜ける風は涼しかった。
キヨノリ君、また遊ぼうね。

不穏な空気

屋根シートめくれて茅花流しかな
紙コップ転がる茅花流しかな
読みかけの本伏せ茅花流しかな

茅花が絮になるころの南風。

湿気を含んで梅雨近しを思わせる風であるので、どちらかと言えば不穏な空気を予感させるものがある。
例えば、被害のあった家屋の屋根のブルーシートの一端が、いまにもめくれそうで、梅雨期の不安をいっそうあおっている。