立ちつくす

芒野の逢魔時の無言かな

芒が一番美しい頃。

とくに逆光に透かして眺める芒が素晴らしい。風に揺れて穂がきらきらと、目にも眩しいばかりである。
昨日高速道を走っていたら、中央分離帯や路肩の穂がどこまでも、風圧に揺れるからだろうかキラキラとしていつまでも見飽きなかった。
折しも除草工事中で片側通行となっている部分もあったが、できるならもう少し先延ばしにして長く楽しませてもらいたいのにと残念に思った。

遠くの山の端に日が沈もうとしているが、誰も立ち去ろうとはしない。一面の芒が逆光にきらめく時をいつまでも目に焼き付けたいからだ。

“立ちつくす” への2件の返信

  1. 黄昏どきのことを逢魔時(おうまがとき)と言うのですか。
    魔に逢う時はこのように幻想的でもあるけど魔の時間と言うのもわかるような気がします。
    風に靡く芒、美しいですね~

    1. 釣瓶落としに日が落ちて、山の端に没るまで芒野原に立っていました。最後に沈む瞬間が一番美しく思いました。

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