たそがれ

黄昏れて街は黄落待つばかり
黄落の路はひたすら一直線

銀杏は思った以上に長い時間をかけて染まっていくものらしい。

立川の昭和記念公園は素晴らしい黃葉のようだ。今日明日はたくさんの人が押しかけるだろう。
当地でもう一月以上観察しているが、黄落どころか完璧な黃葉でさえまだのようである。
この分でいくと今年は来週あたりからであろうか。
「黄落」は「銀杏落葉」の傍題であることからしても、同じ黃葉する欅、櫟を従えてのダントツの代表である。

黄昏の域に達した身に黄落を重ね見る日々。

“たそがれ” への2件の返信

  1. ここ最近名古屋駅近辺を散策する機会が多かった。
    桜通りのイチョウ並木を数日ごとに眺めていると色の変化がよくわかる。あるビルの前の一本の大木に注目していた。
    浅緑から黄緑、黄色へと美しく姿を変える。
    又銀杏の実をつける木とつけない木の形や枝ぶりの違いにも気づいた。
    一番美しかったのは雨上がりの一本のイチョウで黄緑と黄色がミックスして枝を広げた姿であった。
    来週あたりは真っ黄色に染まりやがて黄落するのだろう。

    そう言えば昔「黄落」と言う老親介護の実態を扱った小説がありましたね。
    あの小説が介護に関する小説の走りだったような・・・
    (地下街から突然地上に出て周囲を眺めると自分がどの位置にいるのか見失う。と共にここ最近の名古屋駅周辺の街並みの変化に驚きついていけない。思わず街行く人に名古屋駅はどちらですかと聞いてしまった。まさに黄落を重ねる身)

    1. 銀杏を細かく観察できる環境にあるのはいいことですね。
      田舎のお寺や神社などの銀杏もいいですが、街に溶け合う銀杏の風情もなかなかのものです。とくに、並木をなしている光景は田舎ではまず見られません。
      古い団地の街路樹にもよく似合います。
      最近は、枯葉や枝が邪魔だというクレームが入って、街路樹は肩身の狭い思いをしていると聞きます。
      丸裸に近いまでに刈り込まれる姿はまことに哀れです。

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