ふてぶてし

一瞥をくれて再び恋の猫

家猫を飼っているせいか、今頃になると雄猫がうるさくやって来る。

ことのついでに、匂い付けもしていくので臭くて仕方がない。
トイレの砂などを入れた袋を外に置いておくと、そいつめがけてシュッと吹きかけていくのだ。
この時期の匂いは相当強烈で、すぐにそれと分かる。
で、対策として大きなゴミ入れのダストボックスのなかに、用済みの砂袋を格納するようにしたのだが、玄関脇などに置くのはどうにもみっともなくて仕方がない。かといっていちいち不便な場所に置くのも何かと面倒である。
この季節だけの辛抱かと思って、やり過ごす他はない。
そうこう言っているうちにも、不敵な顔をした雄猫がやってきて、人がいると知るとフンとこまっしゃくれた風に通り過ぎていくのがふてぶてしい。

“ふてぶてし” への4件の返信

  1. そうですか、恋の季節がやってきましたか。
    家の周辺にも野良が数えきれないほどいてしょっちゅうお腹を膨らませています。
    わがもの顔に闊歩するその態度たるや誠にふてぶてしいと言ったらない。

    1. 野良に罪はなくて、捨てた人、不用意に餌遣りする人が絶えないからなんですよね。地域猫活動もありますが、焼け石に水という感じで。
      野良が姿を消すとなると、それはまた淋しい話です。

  2. 世の中猫ブームとか。猫もその空気を察して益々ふてぶてしいのかも。
    なんと言っても猫好きのほだかさん、愛情が伝わってきます。

    1. この句は推敲してずいぶんお気に入りの句となりました。
      ブサカワ顔の猫が人気ですが、やって来る雄猫も負けず醜貌です。わおわお言いながらやって来て、人目ちらりと見てはまたわおわお言いながら去って行きます。

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