黒南風や量り売り女の腰伸ばし
ここ数日、湿った空気の重い天気が続いている。
プランターの野菜たちにもダメージが大きく、まもなく収穫できると期待していた小玉西瓜が割れてしまった。雨が続いた影響だが、同じく雨に弱いミニトマトのほうは今のところ順調のようである。
海のない県に住んでると、どんよりした梅雨空に湿った南風が吹き込むことはあっても、黒南風と結びつけて詠むのは厄介で、どうしても海や浦、浜の景色が思い浮かんでしまう。
黒南風が吹くときはたいていは海が荒れているので船を出せないことも多いが、内浦の定置網なら大漁とはいかなくても何とか漁になることもある。
贔屓にしてくれる常連客のために、僅かばかりの水揚げの中から永年の目利きよろしくみつくろって今日も出勤だ。
かつては、尾鷲や紀伊長島などで量り売り女の姿は見られたが、今はどうなったろうか。
黒南風とは梅雨のはじめに吹く南風とありました。
初めて知りました。ただの南風とは違うのですね。
いかにも湿気をたっぷり含んだ重たい雨を感じます。
せっかくの西瓜が残念なことになりましたね。
子どもの頃の記憶が甦ります。
日に焼けた海辺のおばさんが分銅の棹計りで目方を量るのを不思議なものを見るような思いで眺めていたものです。
完熟とまではいかなかったのですが、西瓜は食べられました。
普通の商店でも、量り売りというのはあまり見られなくなりましたね。ほとんどパッケージ化されてしまいました。
佃煮の老舗とか、いまだに対面販売しているところくらいでしょうか。