尾羽をうまく使い

小春日の鳶に乱流ありにけり

風ひとつない頭上に鳶が輪を描いている。

どうやら、そこには鳶を舞い上げる気流がのぼっているらしい。
意外に低い位置で、様子は下からもよく見える。翼を広げたまま尾羽をひらひらと動かしては器用に風をとらえ、泳ぐようにじっくりと回っている。視線は下に向いているのは、獲物を狙っているのにちがいない。

こちらはそれを何とか句に詠もうとしばらく上空を睨んでいるのだが、授からないうちに流れていってしまった。

“尾羽をうまく使い” への4件の返信

  1. とべとべとんび 空高く
    なけなけとんび 青空に
    ピンヨロー ピンヨロー
    ピンヨロー ピンヨロー
    たのしげに 輪をかいて

    子どもの頃からこの歌が大好きでした。
    鳥っていいな~大空を自由に飛べて・・・なんて羨ましかったです。
    でも楽しいことばかりではない、無事生き抜いていくのは並大抵ではない。

    トンビに出会ったのはいつごろか?
    もう何年も前に海辺で見たきりである。

    1. 宇陀の奥で発見した鳶です。海から遠く離れた山の中にもいるんでびっくり。
      「鳶に油揚」という言葉がありますが、「鳶にお握り掠われた」友人がいます。あっという間の出来事です。彼らは背後から狙うようです。

  2. ご無沙汰、ごめんなさい。
    トンビがくるりと輪を画いてましたか、小春日ののんびりしたいい風景ですね。昔津では毎日のように見かけてましたよね。当地では見かけませんが先日高尾山に行ったとき(リフトの上を)舞ってました。あっと言う間に秋も終わりに冬の歳時記の出番。ホント早いものです。

    1. いっときの小春日でした。まだしばらくは真冬並みの寒さとか。それにしても冬が早すぎる。11月くらいは晩秋の気分を味わっていたいんですけどね。

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