駆け足

いつもの子駅へ小走り冬の朝

朝、決まって前の坂を走りながら下っていく子がいる。

1時間に4、5本くらいしかないダイヤだし、それに加えて10月の台風以来まだ復旧してない徐行運転区間があるため間引き運転しているので一本逃したら大変なのである。
ひとに言えた義理ではないが、それでもああして毎日小走りで駆けていく子を見ると、たまには早く起きてみたらと声にならない声で応援しているのだが。
もう何年も見ているから、そろそろ高校3年生くらいになってるのかもしれない。
革製の黒鞄に紺の制服の似合うかわいらしい女の子だが、大人になりヒールに変わってもやはり駆け足をして駅へ向かうのだろうか。それともどこか遠くの大学にでも進学して、もうあの姿は見られなくなるのだろうか。

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