捨てたものじゃない

しぐるるや虹示現する峰の寺

目まぐるしい天気の変わりよう。

雨脚が遠のく頃合いを待って外へ出たら、脊山・信貴山をおおうように虹が立っている。
虹本番の夏でもめったに見られないほどの、太く、くっきりと輪郭もたしかなもので、しばらく車を発進させず見とれていた。
大和川まで降りてきて振り返ると、もうお山には虹の跡形もなく全体に日があたっているいつもの光景だった。
まことに時雨らしい時雨である。京都は時雨の名所だと言うが、なになに、初冬から何度もしぐれる奈良も捨てたものじゃない。

“捨てたものじゃない” への2件の返信

  1. 念願だった足立美術館へ行ってきました。
    外国人が認めた日本の庭園、14年間連続ナンバーワンだそうです。
    横山大観の紅葉は12月から展示内容が変わり見られませんでしたがお庭の紅葉はかろうじて名残をとどめていました。
    名園と名画が同時に楽しめる贅沢な時間でした。

    雪化粧した大山は角度を変えるたびに美しい姿をみせてくれました。
    さすが伯耆富士と呼ばれるだけあって富士山に勝るとも劣らずでした。

    日本海側の天気の変わりようには驚かされます。
    出雲大社では急に雪が降り始めたり晴れ間がのぞいたり時雨たり刻々と変化します。
    出雲の神様は神在月(旧暦)の行事を終えお正月を迎えるまでの一番暇な時期だったようです。

    1. 冬の伯耆、出雲。想像しただけでも神々しいものがあります。そこへ來て、日本海の珍味も加われば「ならでは」の旅になったことでしょう。
      ところで、あの有名になった公園、なんで外国人に好評なんでしょうね。ちょっとよく分からない現象です。銭湯の富士山なんか外人の好みに合いそうなんですが。

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