庭潦参道走る風巻かな
真砂の参道に水溜まりがいくつもできている。
激しい風雨に見舞われた吟行地橿原神宮で、水溜まりに細波が走っていたが、やがて雨がすうっと引き青空が見えてくると、その水面が一瞬にしてまぶしいほどの光りをみせはじめた。まさに淑気あふれる光りで、建国の祖神を褒めたたえるかのようである。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
庭潦参道走る風巻かな
真砂の参道に水溜まりがいくつもできている。
激しい風雨に見舞われた吟行地橿原神宮で、水溜まりに細波が走っていたが、やがて雨がすうっと引き青空が見えてくると、その水面が一瞬にしてまぶしいほどの光りをみせはじめた。まさに淑気あふれる光りで、建国の祖神を褒めたたえるかのようである。
ただの水溜まりだと思えばそれまで・・・
それが風と光と青空によって神々しくも見える。
そこが俳句をたしなむ人との感性の違いかなと思います。
風が猛烈なので水溜まりが小刻みに震えて、それがまたキラキラ光りを返すんです。なかなかうまく詠めないので、まだしばらく格闘しますね。
しまき(風巻)ですか。難読漢字ですね。こんなのを使って詠めるなんてさすがです。やはり歳時記の威力なんでしょうか。
橿原神宮の砂利参道、寒さが伝わってきます。
当日はまったく着想が浮かばず、季寄せを見るともなく眺めていて発見した季語でした。「雪しまき」という言葉はよく聞きますが、単なる「しまき」も激しい風雨という意味での季語なんですね。当日の天気にぴったりの言葉だったので何とか詠もうと締め切りまで2時間以上もかけたんですが、いまだ満足できるところまでいきません。