滑空

寒晴やセスナ低きに近く飛ぶ

林の向こうから急に爆音がした。

セスナが突然現れたのだ。
頭上百メートルもあるかなきかの低空だ。機体に書かれた識別記号はもちろん、操縦している者の顔さえ見えるかだ。
とっさに頭をよぎったのは、ここ一二年何回か八尾の飛行場を発ったセスナやヘリが事故をおこしていることだった。
思わず首をすくめたが、セスナはそんな不安や怒りを歯牙にもかけぬごとく国原を滑っていった。

“滑空” への8件の返信

  1. 我が家も県営空港に近いので時々低空飛行を見ると本能的に身をかがめてしまいます。
    セスナやヘリ、また沖縄の空の事故が多いのは気になりますね。

    飛行機と言えば昨年末、私が映画を観に行く複合施設の敷地内に「あいち航空ミュージアム」がオープン しました。
    戦後初の国産旅客機である日本航空のYS-11型機や、三菱重工の零戦など6機が展示。
    隣接する三菱重工の「 MRJミュージアム」も同時オープンし2館の共通割引券もあるというので映画の帰りにでも訪れてみたいと思っている。

    1. 愛知は飛行機王国ですもんね。ミュージアムの展示にはその大きさに圧倒されると思います。
      米国にはオハイオ州に有名な航空博物館があって、そのスケールは半端じゃありません。
      ぜひ零戦の実機に触れて、日本人の技術者魂にも触れてください。

  2. 寒晴
    寒さの中にもすっきりしたすがすがしいものを感じますね。

    零戦の実機は靖国神社で見ましたが、さすが日本海軍の誇る雄姿でした。
    当時の技術の粋を集め軍の厳しい要請にこたえた、素晴らしい戦闘機ですね。
    但し、攻撃優先のあまり、防御は滅法犠牲にされたとか。やはり国民性、民族性の至らしめるところなんでしょうか。
    対して初期のグラマンは攻撃よりも防御優先。パイロットは厚い鉄板に覆われておりました。

    日本刀しかり、日本の戦国都市しかり。もともと日本には「盾の思想」が希薄なのかもしれませんね。

  3. そうですね。名刀あれど名矛というのは聞きませんね。古代の銅矛以来ぷっつり絶えてる気さえします。
    そう言えば、「盾の会」命名の趣旨は何だったんでしょうか。国を背負って立つという意味でしょうか。

  4. 三島由紀夫の楯の会。
    社会人となって程なくの三島事件、強烈な印象があります。
    明治維新から150年。西郷どんと比較されてますね。三島は西郷を評価したが 、司馬遼太郎はそうでは無い。一方で三島と太宰は水と油。しかし西郷、三島 、太宰は共に自ら命を絶っている。歴史の悪戯なんでしょうかね。

      1. 保守の論客、西部邁氏が自死するに及んで、インテリの死ほど我々凡人には、理解が及ば無いものはありません。ましてその影響をや。
        しかし、三島の自決が諌死ならば、現在の世相を先取りしていたのかもしれませんね。

        1. 米国では強硬論者でないと公衆の支持を得られないようで、あの共和党でもリベラルというか中間派に位置するひとたちは立候補取りやめの動きが出ているそうです。
          暗い話ですが。

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