一月尽

枯芝を踏んでお靴の鳴らざりし

なるべく土の部分を歩く。

アスファルトやコンクリの舗道は突き上げてくるあの感じが好きになれない。
公園を散歩するにもできるだけ横道にそれて土の感触を楽しむ。これは距離を稼ぐ意味でも有効だ。万歩計こそ携帯しないが、通常ルートを行くより10%くらいは多いのではないか。
芝草のうえならさらに足裏に優しく具合がいい。
スキップを踏んでも靴は鳴らないが、地面の微妙な凹凸を感じながらバランスを取っているのがよく分かって、それだけで楽しくなってくるのだ。

昨日は、一年ぶりにトラツグミに遭えた。よく見るツグミとはちがって随分臆病のようである。
今日は、笹鳴きのウグイスが姿をじっくり見せてくれた。
先週末から早い梅がほつほつ笑い出してきたし、寒木瓜もポツポツ。明日からは二月。春はそこまで。

“一月尽” への4件の返信

  1. 毎日のように散歩を楽しんでおられるようですね。
    今年の寒さにすっかり怖気づいて散歩からは遠のいています。
    したがって新鮮な発見もなくインドアばかりの生活にちょっぴり食傷気味です。
    落ち葉と言えば以前、松並木の落ち葉の感触が独特だったのを記憶しています。

    今夜は皆既月食が見られるそうですがそこまで眼が持つかどうか?
    先ほどまでは真ん丸お月さまでしたが今わずかに影ができたかな・・・

    1. 松落葉というのは滑りやすくありませんか?
      「敷松葉」は冬の季語。防寒あるいは観賞用に庭園などに敷くものです。探してみたらこんな句が、

      まろまろと雪の残れる敷松葉 富安風生

      赤い月というのをじっくり見たのは初めてでした。寒いからすぐに家の中に引っ込みましたが。

  2. 散歩はいいですよね。あちこち眺めながらゆっくりと。気持ちよくなります。
    今年の一月は寒かった。身体も鈍り気味です。今日から2月、やっとコートの雪も融けて久しぶりにテニスやってきます。すっきりするでしょう。

    1. あちこちの古墳の丘を上り下りしたら、今日はふくらはぎにきて、運動不足というものでしょう。
      昼間動いて心地いい睡眠を味わってください。

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