大修復

鋸の音のもるる素屋根のお屋根替
どこかしらお屋根替ある大和かな
お屋根替万余の瓦積み上げて

昨日の寺内町の中心はもちろん寺である。

それが大きな素屋根をすっぽりかけられて、遠目にもよく見える。
遠くから見ると異様な白さだったので、最初は重文建築群としては変だなと思ったのだが、近寄ってみてこれからも何年も掛けて大修復する工事の養生の素屋根と分かって納得した。
わずかな隙間から内部を伺うと、大屋根にはすでに何千という瓦が積んであって、これから屋根葺きが始まるのだという。作業している人のランチ時間に尋ねると、完成時期はまだずっと先だと言うことであった。
興福寺金堂再建といい、薬師寺東塔の大修復といい、奈良はいつもどこかで大きな修復が行われる県でもあるようだ。

“大修復” への5件の返信

  1. 重文指定や町並み保存地域に指定されるのは名誉なことであると同時に後世に受け継ぐ大事な使命があるでしょう。
    修復、保存費用は莫大なもので、これが個人所有で生活空間となると維持には難しい問題があるでしょう。
    何らかの補助や寄付に期待するしかありませんね。

    奈良の伝統建造物が後の世の人たちの目の肥やしになることを願ってやみません。

    1. 通りからはどの家も昔の顔をしています。
      ですが、古町家はともかく、裏から見るとちょっと崩れかかったような建物があって、維持するのは大変そうです。
      ただ、市あげてのてこ入れもあって訪れた人を温かく迎えてくれる雰囲気がいいです。

  2. 「寺内町」のこと初めて知りました。全国各地にあるのですね。津の一身田にもあるとのこと。宗徒の団結力の強さですかね。

    橿原の今井町は先年そちらに行ったとき泊ったホテルの極近。3泊もしてたのにこの町のことよく知らなくて行きそびれました。何年もかけての大修復、大変ですが大切なこと。仕方ないですね。

    1. 明智が間に入って許されたという史実があるらしく、光秀の下され書きや信長の「天下布武」の朱印のある赦免状を興味深く読むことができました。
      また、来奈されるときに訪れてみてください。

  3. キヨノリさん、5日のお誕生日おめでとうございます。
    忘れていたわけではないのですが慌ただしい日々を過ごしていました。
    この場をお借りしてお祝い申し上げます。
    F・Bは苦手、性に合いません。

    やっと落ち着き、春の訪れとともに気持ちにも余裕が出てきました。
    花の70代、お互い存分に楽しみましょう!!

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