禁札

春陰の墨札にじむ御陵かな

勘違いしていたようである。

「陰」のイメージから、ものの陰に「春愁」を思い浮かべるような心象的なものとばかり思っていたが、実は花曇りのような曇りがちな春の天気のことだった。花曇りのようにときを限定されることはない。
さっそくチャレンジしてみたものだが、御陵前には必ずといっていいほど掲げられている、宮内庁の禁札を詠んだものである。
曰く,鳥や魚などの生き物、植物を採取してはいけない。立ち入ってはいけない、などと書かれたものである。
墨字も板にしみこむように、風雪の重みを感じさせるものが多い。

“禁札” への2件の返信

  1. 春陰と春愁の違い、イメージ的には何となく理解できるような気がします。
    気象用語とまでいかなくても暦的なものと心象的なもの。

    禁札にもいろいろありますね。
    御陵の禁札は奈良ではよく見られるのでしょう。
    この辺では危険防止の札ぐらいしかイメージできないですね。
    子どもはここで遊ばない!!や立ち入り禁止!!など味も素っ気もなし。

    1. 宮内庁の禁札というのは、奈良にはいったい何枚あるでしょう。御陵、后陵合わせると相当数あるはずです。
      さすがに濠などで釣り糸を垂らしてるのを見たことありませんが。

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