見てきたような嘘をつき

月見草蛹どこぞで皮脱ぐか

見たことがあるかと問われても答えられない。

見たことがあるかもわからないし、やっぱり見たことがないかもしれない。
今では珍しい花となっているようだし、だいいち夕から夜にかけて開くというごく地味な花だから、見逃していてもおかしくはないだろう。草花に気を向けるようになったのは、俳句をやり始めてからであり、それでさえ日が浅いのだ。
私にとって、月見草ときいて反応できるのは、大宰、野村元監督くらいである。ふたつとも、大きなもの、立派なもの、派手やかなものにたいするささやかな存在として描かれているが、実はそれぞれ再起を期す決意、おのれの矜持を秘めているように思える。
月見草は、同じく夜に開く待宵草と混用されているが、生命力にあふれる待宵草に対して、本家の月見草は栽培も大変難しいようで、苗を求めようにもまずは見つからない。
したがって、習作は取り合わせという形式に頼らざるを得ないが、どんなものだろうか。

“見てきたような嘘をつき” への4件の返信

  1. 見たことがあるかもわからないし、やっぱり見たことがないかもしれない。
    これってまさに実感です。

    確実に月見草かどうかはわかりませんがネットで調べそれらしきものと信じている花が河川敷にあります。
    花屋さんでも見かけないし本当の月見草を見たいです。
    と言うのも小学校5年生の学芸会で「月見草の花」の曲に合わせて母の手縫いの衣装を着て踊ったことがあるからです。
    母も大好きな曲でした。

      はるかに海の見える丘
      月のしずくをすって咲く
      夢のお花の月見草
      花咲く丘よ なつかしの

    このようなロマンチックな歌詞で美しいメロディーの月見草は実際にはどんな花なのかその頃から50年以上も知りたかった願望がいまだに続いています。

    1. 河原に群生している黄色いのは待宵草ではないでしょうか。月見草は白い花で朝には薄い紅がさします。酔芙蓉みたいですね。
      ネットで曲を探すと、小鳩くるみの曲を見つけました。バックには海が見えますし、淡いピンクの花です。これが本家のようです。

  2. 私が早朝に河川敷で見るのは淡いピンクの花です。ひょっとして・・・かもね。

    そうですか小鳩くるみちゃんが歌っていましたか、雑誌「少女ブック」の表紙がくるみちゃんでした、なつかしいな~

    今日の朝ドラ「半分、青い」で恩田川の野鳥というフレーズがありました。
    とっさにhodakaさんを思い出しました。今後ドラマの展開に関係してくるのかしら?

    1. 恩田川聞き留めましたか。
      翡翠グループでいっぺんに有名になった川です。いつも歩いていたところにたしかにジョウビタキが出ます。

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