柵に接して

おしろいが咲いて列車に揺れる家

都会では往々にして軒を接するように電車が走る。

多くが高架に変わっているが、いまだに昔のままの路線も多い。それらは、たいがいが下町を走るわけだが、どういうわけかそういう家にはごく狭い場所にも花を咲かせていることが多い。
駅間も短く、スピードもあまり出さないから、満員の車窓からそれらの花を楽しむのがささやかな通勤の彩りである。
秋桜もいいが、やはり、この季節は白粉花がもっともしっくりするような空間である。

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