本流をゆく

手拭を肩に案山子の心意気

トラディショナルな案山子を久しぶりに見た。

竹を十字に組んで、古浴衣を着せ、目鼻はへのへのへ、それを手拭の頬被りで覆ったやつである。
それも二体、相並んで睨みをきかせているつもりのようだ。
近年は、最新ファッションに身を包み、遠くからとか後ろからだと人と見分けがつかないタイプが、本来のフィールドを飛び出して駅前だとか、街中に立っては町おこしに一役買っているものが多い。当初の機能など鼻から期待してないのは明白である。
そんななかで、昔ながらの案山子道本流をゆく潔さを目の当たりにすると思わず声をかけてやりたくなる。
「よっ、大統領!」

“本流をゆく” への2件の返信

  1. 昔の田んぼの原風景ですね。
    最近ではへのへのもへじも見かけなくなりましたが昔はテルテル坊主にも書いたものです。

    先ごろ亡くなった樹木希林さんと黒木華の「日々是好日」を観た。
    静寂なお茶の世界です。お作法、書の茶掛け、和菓子、お庭の植物。
    お点前はすっかり忘れてしまったがお穏やかな茶室の世界に引き込まれた。

    1. ドキュメンタリーで見ましたが、亡くなる寸前まで平静を失わず佳い作品を残しましたね。
      映画の他に、若い人たち一人ひとりに心のこもったメッセージを書いているエピソードの披露もあって、そんなことは生前おくびにも出さなかった人柄に驚嘆の思いです。

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