口吻

食み跡の乾くひまなき熟柿かな

毎日ちょっとずつつついているようだ。

すっかり熟した柿に小さな穴があいて、それがちょっとずつ広がっているのだ。
穴の大きさからすると、ヒヨドリ以下の大きさの鳥だろう。
今日はまた、そのあいたところに蜆蝶のように小さな蝶が二頭、長い間口吻を突っ込んだままだ。冬越しに供えようというのかいつまでも吸い続けている。
たとえ一個でも、柿の実が多くの命を養っているのだ。

“口吻” への2件の返信

  1. 「口吻」?何だろうと思い、以下を読んでみてなるほど・・・
    昆虫かまたは小鳥なのか、すごい観察力ですね。

    来るべき冬に備えての自然界の生き物たちの知恵や大したものですね。

    1. 今朝見たら熟柿はすでに落ちていました。
      枝の上からつつくので、根元の部分がやせて重みを支えきれなくなったのです。
      まだいくつか枝に残っているので、熟してきたらまた何ものかがつつきに来るのでしょう。

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