深吉野吟行

深吉野に黄葉紅葉を疲れけり

今まで見たことのないような黄葉、紅葉。

さほど期待していたわけではないので、よけいに驚かされる。
夕べの雨に洗われた雑木の紅葉は鮮明さをよりまして、昨日でもなく明日でもなく、今日が盛りのピークのように思えた。
集落のすぐ前の山が燃えに燃えて、いかにも吉野の奥の秋である。
目をどこに転じても紅葉の連続で、句会場に辿り着いたときにはもうぐったりするほど。「花疲れ」という季語があるが、それなら「紅葉疲れ」という言葉だって許されるのではないか。

“深吉野吟行” への2件の返信

  1. 明日は立冬と言うのに夏日になると気象予報官。

    そうですか、吉野の紅葉は今が見ごろですか。
    昨日でも明日でもなく今日というのが素晴らしい。

    アルプスの紅葉は登山者にしか見られませんが里の紅葉はその気になりさえすれば誰でも楽しめる所がいいですね。

    昨日BSで涸沢の紅葉をみて一度でいいからあの紅葉を見たいものです。
    一年に一度あるかないかの紅葉だと言っていました。
    夜明け前のモルゲンロート現象に感動しました。
    山の天気は難しいからそんな日に遭遇するのはもう「運」としか言いようがないですよね。

    1. あまりに素晴らしかったので、家人に見せたくて今日また奥吉野へでかけます。朝からの放射冷却で空はからりと晴れて、昨日の雨上がりとは別の顔を見せてくれるかもしれません。今日は句帖ではなくカメラ片手の行楽気分で。ただ、山奥なので食べる楽しみはありませんが。
      涸沢の紅葉はいつも画面で見るだけ。スケールといい、三大紅葉シーンのひとつに入るでしょうね。奥吉野はスケールはなくとも、行く先々の集落の紅葉が素晴らしいのです。吉野美林に点在する落葉樹林の紅葉というのも、コントラストが浮き出て素晴らしい景色です。

      前山に霧立ちのぼり奥吉野

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