精気なし

盗掘の尽くされ墳墓冬ざるる
円墳の道路に割かれ冬ざるる

数日見ないうちにいつもの散歩道もすっかり冬になった。

残った紅葉も精気はもはやなく、冬紅葉という名にふさわしい。そして、散りしいた紅葉葉とあいまって一体がうすぼんやりと紅葉明かりに包まれているようでもある。
こうしてさらに歩を進めると、盗掘されて土器くらいしか発見できなかった古墳や、後円墳の部分がぽっかり削られて片道二車線の立派な道路に変わり果てているさまに、どことなくそぞろ寒いものを感じるのだった。

“精気なし” への2件の返信

  1. 精気なく死んだように眠った集落はそぞろ寒い。
    長居は無用とばかり急いで帰宅したが外の寒さとは打って変わり部屋には午後の日が燦燦と降り注いでいる。
    一応一泊して夕に朝に今年最後の墓参を済ませたがお正月前とあってどこのお墓もきれいに整然としている。

    山茱萸の木は裸木になっていたが実をつけた気配はなかったので恐らく雄木なのかもしれない。
    丁度二男が小学校入学の記念樹として植えたのでかれこれ40年近くの老木である。

    1. 師走の寒さが戻ってきましたね。
      車のフロントガラスが朝真っ白でした。
      ここ一週間ほど留守番なので、献立考えるのも大変。あっというまに暮れてしまいますね。

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