模糊として

国境(くなさか)のみな霞して山ばかり
霞して金剛山(こごせ)葛城山わきまへず

昨日の光景。

晴れれば毎日のように遠くがけぶるように靄がかかる。
山稜の襞もみな靄のなかで、盆地西部にでんとすわる葛城山や金剛山の境界も分からなくなる。
北の方をみれば佐保丘陵、奈良坂など京都に接するあたりも模糊としている。
こうなると冬の間あれほどくっきり見えていた高見山は今はすっかり靄のなかである。

“模糊として” への2件の返信

  1. くなさか こごせ、独特な読みですね。

    当地も一日中、もやっていましたよ。
    冬と違い春はすべてが曖昧模糊と霞んで見えますね。
    冬のキリリとした美しさには欠けますがぼんやり靄っているのも絵になります。
    蕪村のもいいな~
      春の海ひねもすのたりのたりかな

    1. 春の御嶽はどう見えるでしょうか。冬はりりしくも厳しい姿を見せてくれてますが。
      「こごせ」というのは専ら俳人が使う言葉でしょうね。「こんごうさん」の六文字を三文字で済ませようとか。

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