春疾風

名園の鹿寄せつけず花馬酔木

馬酔木があるから鹿が入ってこないのではなく、単に垣根でブロックしているだけである。

あいかわらずぎりぎりのタイミングで青色申告・確定申告の提出となるのはおいといて、郵送でもいいところをせっかくだからと提出を兼ねて奈良の一人吟行をしようと思った。65歳以上は無料という吉城園が目的だ。
ここは明治か大正の頃、何の商売だか、とにかく大儲けして羽振りのよかった商人が作った庭園である。ここも間もなく民間に払い下げて高級な旅館になるらしいから、今のうちにじっくり見ておこうという狙いだ。
ここはいつ来ても何かの花が咲いているし、広い庭園はまわりの騒がしさから隔絶されて、聞こえるものは風の音、鳥の声くらいである。
今日はいたるところに白や赤などの馬酔木が咲き、茶花の庭では木瓜がかれんな花をびっしりつけ、枝先には緑の芽ぐみも見られた。ドイツからのハネムーンと思われるカップルには、奈良の馬酔木についていろいろ話を聞かせることができて束の間楽しかった。

それにしても、室内では暖かかったので迂闊にも春の装いで出かけたのがいけなかった。冷たい北風が吹き荒れるような天気で、予定をずいぶん繰り上げて早めの退散となった。

2 Replies to “春疾風”

  1. 今日はまさに春疾風を感じる一日でした。
    もう馬酔木が咲いていますか、当地ではまだ見られません。

    吉城園、池の庭、苔の庭、茶花の庭と立派ですね。
    こんな素敵なお庭に無料で入園できるなんて良いですね。

    ここしばらく寒さが戻りそうでお天気も不安定です。
    何とか風邪もひかずに来れたので最後の踏ん張り、うまく乗り切りたいです。

    1. そうですね、馬酔木はもうひと月くらい前から咲き始めてますよ。馬酔木は奈良の花と言ってもいいくらい、公園には必ず見られる花です。
      馬酔木の歌といえばやっぱり大伯の

      磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど
        見すべき君がありと云はなくに 巻2-166

      ですねえ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です