骨壺も小さきペットの彼岸寺
命日の猫・ごまちゃんの眠る寺にお参りしてきた。
竹内街道沿いにある動物専用霊園で、東京から連れてきた二匹の猫が眠っている。
おりしも彼岸で、天気もいいからお参りの人も多く、そのなかに愛犬(と思われる)の骸も持ち込まれていた。
霊園には桜の並木もあって、近くで見ると今日の暖かさも手伝ってか蕾がいまにも開きそうなほどに膨らんできている。
たしか品種は染井吉野のはずだが、蕾の色が緑だったのは意外である。萼なのかもしれない。これから進むとそこからさらに紅いものが見えてくると思われる。
行き帰りの道ではすでに開花したもの、いままさに開花しようとするものなど、いよいよ騒がしい花のシーズンインの感を強くした。
時あたかもお彼岸、愛猫ちゃんの命日でしたか。
家人が昨日今日と珍しく連休がとれ運転を引き受けてくれ久しぶりに助手席でのんびりさせてもらった。
昨日は冷房が恋しくなるような21度越え、彼岸の陽気とは思えない。
今日も温かな雨に始まり近くのお墓と遠くの墓苑まで足を延ばした。
沿道の桜並木は花こそまだ開花していないが樹全体がぼお~っとピンクがかっていた。間もなく開花を迎えることだろう。
末孫の高校受験も終わりお彼岸法要にも出席でき何となく心は満ち足り穏やかな春のお彼岸であった。
戦後いっせいに全国に染井吉野が広まったのはよかったが、てんぐ巣病にかかりやすいということで、つぎつぎに枯死しかかっているという。
かわって、「神代あけぼの」が病気に強く樹勢も強くならないので街路樹として次の候補らしい。やや紅みがかって淡さが命の染井吉野も捨て難い、管理する側からすればお奨めなんだろう。