れんげうの寺

在五像厨子開かるる春の闇

昨日の続き。不退寺にて。

重文の聖観音像はじめ文化財が多いためか、堂内は扉一枚の出入りで暗い。
そのうす暗いなかで住職自らが解説する声が大きく響く。
在五朝臣制作とされる本尊の聖観音像、在五朝臣画像とも厨子に納められているが、画像の方は春と秋だけ特別公開となっており幸運にも訪問したときはご開扉されていた。ただ堂内全体がうす暗いうえに大きくはない厨子の中はさらにうすぼんやりと定かには見えないのである。
雰囲気としては筆をかざして思案中のようであるようにも見えるのだが。

いただいたパンフレットにある通り、今はちょうど本堂を取り囲むようにレンギョウが盛りである。
堂縁に腰掛けて庭に迎えば、大きな庇がレンギョウの明るい黄色に照り映えるように明るい。

れんげうの花の明りの堂庇

“れんげうの寺” への2件の返信

  1. 奈良という地は吟行には事欠かない土地柄のように思います。
    お寺の庇は深くて大きいので趣きがありますね。

    おりしも今週から正平さんのこころ旅は奈良から始まりました。
    今日は長谷寺の参道の映像を夜の番組で見ることができ4年前の長谷寺を案内していただいたことを懐かしく思い出しました。

    また今日、選抜高校野球の決勝戦で地元東邦高校が優勝しました。
    平成元年の優勝以来30年ぶり5度目の優勝です。
    しかも平成の始めと最後を優勝で飾るという快挙に喜びもひとしお。
    実は30年前中学生と小学生の子どもを連れて東邦の応援に甲子園へ行ったのです。
    決勝戦ではなく第一試合でしたがその時も大阪の上宮高校に勝って優勝するとは思ってもみなかったのです。
    あれから30年、歳月を感じます。

    1. 奈良の旅、今日見逃してしまいました。
      昨日はなんといつも通る道。古墳公園への道です。そう言えば先週沈下橋が通行止めになってました。あの辺りは雉子もたまに見かけます。何の変哲もない場所なんですけどね。

      東邦の優勝おめでとうございます。
      投手のできはこれくらいないというくらい素晴らしく、大舞台で本領を発揮できるなんてすごいことです。
      「美爆音」の声援受けて習志野も頑張りました。
      また夏が楽しみなチームがいくつかありましたね。いい大会でした。

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