雀隠れ

すずめのてつぱうまたはげんげの飛鳥かな
紫雲英田のきぎす隠れの飛鳥かな

久しぶりに飛鳥散策。

いつもの公園が駐車待ちするほどの大混雑で、飛鳥の晩春もいいかと足を伸ばしたのである。
まずは飛鳥寺の桜吹雪に打たれ、万葉文化館周辺を散策。
田の半分くらいはレンゲが咲き乱れ、もしくは雀の鉄砲が風に靡いている。
甲高いというか、やや低めだったか野太い雉子の雄の一声に振り向くと、すっぽり隠れるくらいに高く伸びた紫雲英田にちらちら動くものがおる。雀隠れと言うよりは雉子隠れと言ってもよさそうだ。
見渡しても田に出ている村人は一人もなく、飛鳥の田が動き出すのはまだしばらく先と見ゆる。その間は雉子君も安心して逍遥を愉しむことができるというわけだ。

4 Replies to “雀隠れ”

  1. のどかな晩春の飛鳥散策、この辺りは少しばかり想像できます。
    飛鳥寺の桜は花吹雪でしたか、あの頃は芙蓉の季節でしたね。

    昨日の風もおさまり穏やな晴れ、私も桜の見納めと堤防を歩きながら体操教室へ。
    まだ樹によっては蕾も残っており充分に見ごたえがあり名残りの花を楽しんだ。

    1. 桜も終盤の様相ですが、ときおりの桜吹雪を浴びたり、はらはらと山門にかかるのを見ていると春惜しむ思いが深まってきます。
      今日は久しぶりにレンゲが一面に広がる景色に立ちつくしていました。

  2. 特選句の冒頭にhodakaさんのお名前発見、おめでとうございます。
       花筒に野辺の蒲公英足しにけり 
    私もお墓参りの時に経験のある動作です。

  3. 業平ゆかりの寺や供養塔を訪れる人が絶えません。
    この句の眼目は「足す」にあります。「挿した」では句になりません。すでにあるものに加えて、手ぶらで來てしまったことを詫びたのでしょう。故人、この場合は業平ですが、への尊念がしのばれ、その人の優しい心持ちも伝わって花筒がちょっとほんわりしました。

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