痛い視線

子を守る水札の威嚇の痛いほど

団地の遊水地が子育て場になってるようだ。

水札は「けり」と読む。冬の渡り、田鳧とは違う。
この二三年あの独特の「ケリケリ」と甲高い声が近所でよく聞かれるようになって、どうやら道路から一段十メートルくらい深くて、半分ほどが草に覆われているプールのような空池を安全な場所と判断したようだ。
親は雛を散歩させるにも、甲高く鳴いて守っているので、付近の人はあの声に辟易しているかもしれないが、だれも除去しようという声は起きない。
通常は田や畑で子育てするのだが、天敵に対抗するには格好の場所なんだろう。
先日そばを通りかかったら、ネットフェンスの上からまるで威嚇するように咆えながらこちらを伺っている視線を感じた。頭にケリを入れられてはたまらないから興味ないそぶりでその場を去るのがやっとだった。

“痛い視線” への2件の返信

  1. 「水札」と書いてけりと読ませるのですか。
    どんな鳥かは知りませんがけりという名前は聞き覚えがあるような気がします。
    子を守る親の愛情はどの世界でも変わりませんね。
    人間界の虐待とは無縁かも知れません。

    けりと言えばは最近では助動詞の連用形を想像してしまいます。
    古典の世界に遊んでいる習性かもね・・・

    1. 鳩くらいの大きさ、ただし体は細くて、シギやチドリの仲間です。だからか水に近い場所に生息しているようで、大和川河川敷でもよく見かけます。ほんとに甲高い声で、響き渡るような声で子育てしています。子育てが終われば静かな鳥ですが。

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