溜池放流

池水を引いて代田の泡まみれ
水口の塗りに手練れの代田かな
星景の底に代田のあるばかり
ひとところ水漬かぬままの代田かな

貼り紙に池水解放の日にちが書いてあった。

はたして、山の池につづく急傾斜の水路をごぼごぼ音をたてながら代掻き用の水がくだってゆく。
雨の少ない盆地は例年梅雨入り頃の溜池の水を放して本格的な田植えが始まる。いまは半分ほどの田に水が張ったようだ。
田の土はこれまでたっぷり日を浴びて温度が上がっているので、代掻きが終わったばかりの田は白濁したままで泡だっている。
このあと畦塗りして、落ち着いてくると代田の水も澄んできていよいよ田植えを迎える。
今日日曜日も山の田に向かって耕運機が公道を登ってゆくのを見た。あたりはすっかり宅地化しても、昔から在の人たちがやってきたやりかたでむろんナンバーレス。なんとものどかである。

“溜池放流” への2件の返信

  1. 昨日から一か月ぶりに田舎へ、お墓の花は無残な姿を曝していた。

    麦はすっかり刈り取られ植えられた苗は雨に打たれて青々と成長している。
    あいにくの雨模様で蛍も姿を現さない。
    二日連続の雨は寒冷前線をもたらし暖房が欲しいほどの朝晩であった。

    1. 麦は刈られてましたか。やはり梅雨が来る前に刈り取りを済ませるのでしょうね。
      寒さが戻っても、不思議なもので半袖Tシャツに慣れてくるとそのまま行けるものですね。

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