歯がゆい蝶

迷い來し蝶放さざる日除かな

ひたすら明るい方、上を求めて。

蝶が日覆いのかかったラン棚に紛れ込むと彼らは脱出の術を知らない。
日覆いの下部や北側ががらんがらんに開いているのに、そちらから脱出することが選択肢にないのだ。
いたずらに上の明るい方へ向かって脱出口を探すばかりなのである。
気がつかずにいると翌日も上の隅に翅をたたんだまま身じろぎもしないでいることがある。
仕方がないのでその都度日覆いを外しては逃がしてやるのだが、見ていて歯がゆいほどだ。
紋白蝶や黄蝶など小さい蝶はこんなことはなく、ほとんどが揚羽や黒揚羽である。両者の行動パターンには大きな差があるように思える。

“歯がゆい蝶” への2件の返信

  1. 私も先日久しぶりに我が家の狭い庭をヒラリヒラりゆっくり飛んでいる揚羽を二階の窓から眺めていました。
    確かに小さな蝶のように花から花へと敏捷性に欠けるように思いました。
    ひょっとして揚羽蝶の視力は弱いのかもと思った次第です。

    1. 即物的にものをめがけて飛ぶというより、空間の光の強弱に反応している感じです。動きも緩慢ですね。天敵があまりいないのでしょうか。

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