ひび走る水無月の田となれりけり
極暑の帰路についていたら、青田がすっかり干上がっているのを見た。
水無月を今の六月だということも多いのだが、文字面でいけば炎暑のために水が涸れて無くなる月、したがって梅雨が明けた七月の今ごろとするほうよほどしっくりする。
ただ、農家の知人の話では、根張りをよくするためいっとき水を断っていじめることがあるようであり、もしかすれば今日見たのはそういうことだったのかもしれない。というのも、田の脇にはいつも山の溜池から引いた水が豊かに落ちているので、水不足ではないはずだからである。
風の抜ける隙間がないほどにびっしりと育ち、稲の花が咲く日も近い。
野菜でもいつも水をたっぷり与えられていると水なしでは育たないとも言われます。
ある程度我慢させると耐性ができるとも。
昔からどうして六月のことを水無月と言うのか不思議でした。
梅雨時で水有月なのにね・・・
陰曆で考えると分かりやすいですね。ずれがひと月ちょっとと考えると6月1日は7月上旬か中旬。
6月30日夏越しの祓えのときに唱える「水無月の夏越祓いする人は千歳の命延ぶと言うなり」ですが、やはり一番暑い頃の祓えでもあるんでしょうね。