打たれては滝を裏見の菩薩かな
東吉野吟行。
涼しかった。と言っても三十度はある。
盆地より五、六度低いから、それでも涼しいと感じてしまう五体である。
先月の兼題句会で「滝」を詠んだばかりなので、もうひとつ興が乗らなかったが、それでも実際の滝を前にすれば何とか見えてくるものがある。
今日の「投石の滝」は何年か前に見たときよりも水量が多く、そのすさまじい音に圧倒された。
近くには寄れないが、一直線に落ちる滝の後ろに菩薩だろうか苔生した石仏が飛沫を浴びながら鎮座されているのを詠んだのが掲句である。
真夏の吟行も豪快な滝ならば涼しさも格別ですね。
通っている体操教室が先日テレビの取材を受けた。
その放映が今日だったので見ていたらたまたま郡上の阿弥陀ケ滝が映った。
日本の滝百選に選ばれている名瀑で白山信仰の修験道の地との事。
やはり滝の奥に阿弥陀像の石仏が現れた。
映像を見ているだけでも若干の涼を感じることができた。
肝心の取材はそれから30分以上も経ってからほんの数分で終わった。
川の傍など水があるだけで気温が下がるのに、滝となったらさらに冷気が伝わってきます。ずっといたい氣分になります。
それで阿弥陀ヶ滝というのですね。見ているだけで神々しさを感じます。神仏が宿ると信じられてきたのもうなづけます。
打たれては滝を裏見の菩薩かな
コメント欄の「投石の滝」に目が止まりました。なげいしの滝なんて、学生時代は秘滝でした。南の方に高見山と言う富士山より綺麗な円錐型の山があり、その南にある滝ですが、足の便が悪く、高見山には何度も登ったのに訪れられなかった滝です(だから 私にとっては秘滝です)
句から、この滝、裏見が出来るようで、かなり大きな滝の様ですね。
行ってみたい!! メチャ暑いこの時期に!!
境何年か前に見たときよりも水量が多く、そのすさまじい音に圧倒された。
近くには寄れないが、一直線に落ちる滝の後ろに菩薩だろうか苔生した石仏が飛沫を浴びながら鎮座されているのを詠んだのが掲句である。
東吉野村は盆地より5度くらい気温が低い上に、滝場ですからさらに涼しい!
国道165号(?)を高見山が正面に見えるあたりで左折、そこから車で10分ほどでしょうか。
菩薩さんは裏見してますが、人がくぐるほどの空間はないですね。ただ、一直線に落ちる滝は男性的で見応えがありますよ。
「なげし」と読むようです。