白粉花の暮れゆく二軒長屋かな
そろそろ白粉花の季節。
この花の名を口にするだけで、幼い頃の記憶が蘇ってくる。
昭和の20年代というのは、住宅復興もまだまだ進まず公営住宅に入ろうにも高い倍率であった。たまたま市営住宅に当たったとき、「宝くじに当たったようなものだ」と父は口癖のように言うのであった。
そのせまい平屋住宅を飾るでもなく白粉花が咲いて、それが妙に木造の二軒長屋には似合うのだった。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
白粉花の暮れゆく二軒長屋かな
そろそろ白粉花の季節。
この花の名を口にするだけで、幼い頃の記憶が蘇ってくる。
昭和の20年代というのは、住宅復興もまだまだ進まず公営住宅に入ろうにも高い倍率であった。たまたま市営住宅に当たったとき、「宝くじに当たったようなものだ」と父は口癖のように言うのであった。
そのせまい平屋住宅を飾るでもなく白粉花が咲いて、それが妙に木造の二軒長屋には似合うのだった。
この地に住み始めた50年近く前、道路の向かい側は当時二軒長屋の木造市営住宅だった。
庭が結構広くていろんな草花が咲き乱れていた。
その中には白粉花もあったような気がする。
白粉花で思い出すのはやはり小学生の頃。
花が終わった後にできた黒い実をはじくと白い粉が詰まっていてそれを手に取りまるでおしろいを塗るように顔につけて化粧した気分になったものです。
幼いころの懐かしい思い出です。
白粉花の別名は「夕化粧」。
午後四時頃から咲くので「四時花」とも言う。英語名でもfour o’clockというそうです。
一夜花だけど、蕾がいっぱいつくので咲きこぼれるという表現がよく似合いますね。
この白粉花と鳳仙花。なぜか郷愁をさそう花です。