おおらかな

陽石を隠語で呼んで秋うらら

飛鳥は奇石の多い里である。

「亀石」やら、「猿石」やら何のために作られ据えられたのかはっきりとしないのが多い。
そのなかでも傑作は通称隠語で呼ばれる陽石である。飛鳥川に向けて約45度傾けるように地面に突き刺さっている感じだが、地元古老によると川をはさんで正面の祝戸展望台のある小高い山にかつて陰石があり、それと対をなしていると言うのである。
飛鳥坐神社の奇祭といい、男綱女綱の勸請縄といい、「生」というものになんともおおらかな気風の里ではある。

“おおらかな” への2件の返信

  1. 奇石と言えばイギリスのストーンヘンジ。
    巨大な石を円形に組んで作られた遺跡ですが誰が何のために作ったのか謎が多い。
    近場では御在所の奇岩も不思議です。

    陰と陽を男女に例えたものや古くからある日本独特のものなどはまことにおおらかそのものですね。

  2. 世界的に見ると、石の遺跡から冬至の儀式らしきものが想像されるものが多いらしいですね。
    飛鳥の奇石は仏教よりも道教に傾注した斉明天皇の遺跡という見方があるようです。

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