もつれた糸

まんさくの門に日の丸凪ぐ日和

細かな字など読んで疲れた目にはすぐに気がつかないほど細かい花である。

マンサクの糸がほぐれて、おそらく今が盛りなんだろうと思うが、疲れ目にはそれがただの固まりに見えてしまう。そのうえ、花と言っても縮れたような糸のようなものだから、花の盛りどきの見極めがつきにくいのである。
だから、次の句などはマンサクとはこういうものだと思わせるものがある。

まんさくの咲き初めとも終りとも 右城暮石

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