耳遠く

筆談に頼るほかなし雪の下

「雪の下」はちょっと時期を外れたかもしれない。

どちらかと言えば花の時期は梅雨の初め頃になるからだ。
ただ、梅雨と言えば紫陽花というのが相場だが、この雪の下が樹の陰などにひっそりと咲いているのはなかなか捨てがたい風情がある。
また、あの天麩羅にしてもうまい葉の深緑の色と縞模様の取り合わせが生き生きと映えるのもこの季節だ。

母親と意思疎通をはかる手段が筆談だけになってしまった今、ふだん見過ごすような雪の下の存在に気がつかされる。

“耳遠く” への6件の返信

  1. 雪の下って今頃でしたのね。
    余りにも密やかで目立たないのでつい見逃してしまいます。

    我が両親も齢90を越し、最近ではまともに会話が成立しません。
    大声で話すため私は三重から帰るとしばらく咽喉の調子が悪くなります。

    加えて自身の老化現象も甚だしく視力、聴力共に気遣われるところです。
    数年前に突発性難聴(難病の一種)を患い片耳のほとんどの聴力を失いました。
    自身の老後にも近頃自身が持てなくなり不安に襲われることしばしです。

    1. 何事にもチャレンジスピリッツ旺盛なskyblueさんのことですから、老け込むには早すぎでは?誰しも健康には絶対というものはありませんが、精神は別です。歳とともに熟成をめざしましょう。

  2. 雪ノ下はうちの狭い庭にも自然に生えていて、毎年白い可憐な花を見せてくれます。今年の花の時期は終わりましたが、好きな花です。
     親の心配をしながら、自身の老化も感じていく、これって辛いですね。今日よりも若い日は来ません。一日のばしにせず、今日できることを今日やっていきたいものです。

    1. 時間はあるようでない歳になりました。したいことは先に延ばさずすぐに実行しないともうチャンスが来ないかもしれません。最近とくに思うようになりました。

  3. 「雪の下」、名前とは異なり夏咲く花で夏の季語なんですね。でも、色からして佇まいからして
    涼しそうな感じがしますもんね。いい写真ですよ。

    お母さんのこと大事にしてあげて下さい。

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