もう虫が

僧侶来て香煙いよよに地蔵盆

地蔵盆というと全国的には8月下旬頃というのが一般的で、あれを見ると「ああ、夏休みももう終わりだ」としみじみしたものだった。

そう、「地蔵盆」は秋の季語である。
ところが、今日斑鳩の町を走らせていると、同じ通りに立て続きに賑やかに飾られた地蔵盆が行われているのを見た。
もともと陰暦7月23,24日のものがそのまま陽暦7月23,24日に行われているらしい。
「奈良 地蔵盆」で引いてみると確かに当地では7月に行われることが多いようである。

暦の上でも体感の上でもまだまだ夏なのであるが、実は梅雨明けの3日ほど前から家の裏の空き地で虫が鳴き始めている。日を追う毎にその数を増やし、「スイーッチョン」「スイーッチョン」と涼しげだ。
季節の入れ替わりというのは、そんな風に一度に訪れるのではなく前の季節と後ろの季節とがない交ぜになりながら、混沌とした状況のままいつのまにか新しい季節になっていくのだろう。
もう晩夏と言っていい頃だ。夏の句を詠めるのもあとわずかである。

“もう虫が” への6件の返信

  1. 向日葵、夏野菜で夏、真っ最中かと思えばもう早くも虫の声ですか?
    こちらは未だ蝉の声がうるさくて余計暑苦しく感じられます。
    芭蕉の世界では文月(7月)は初秋ですものね。

    田舎ではお盆と言えば盂蘭盆で8月だったような気がしますが。
    地域によって様々なようですね。

    1. そういえば、蝉の声がまだ聞けないです。
      当地ではクマゼミが相当増えたと効きます。実際に鳴き始めたらさぞ騒々しいことだろうと思います。

  2. 斑鳩の地蔵盆は7月なんですか、地域によってことなるのですね。子供のころ夏休みはいつも京都で過ごしていました。大文字焼きや地蔵盆は楽しい行事でした。それが終わりツクツクボウシが鳴き始めると、夏休みもそろそろ終わりだと淋しくなったものです。
     ほんとうに行きつ戻りつしながら季節は入れ替わっていきますね。その感じが昔から和歌などに詠まれたんでしょうね。現代も感性は変わらない部分が多いですね。

    1. いや、関西は暑いです。夏ってこんなにも暑いのかなと再認識するくらいです。
      これで、ちょっとした小さい秋を見つけようものならより深く秋を感じることができるんではないでしょうか。
      虫の声などもちょっとした救いになってます。

  3. 7~8月、夏休みとお盆、日本の夏ですね(それと原爆記念日→終戦記念日&甲子園か)。

    フリーになって初めての夏、朝6時から1時間ほど付近の森やら畑やらを散歩してます。セミの声がやかましくなってきました。6月末ころがヒグラシ(カナカナ)次いでニイニイゼミ。そして先週末からアブラゼミが加わり、今日初めてミンミンゼミが聞こえました。今日は家の庭にもアブラゼミの抜け殻をみつけました。後ツクツクボウシが8月中旬に出てくると当地でのセミは出そろうことになります。来週は子供たちが来るのでチョウチョウ捕り、セミ捕り、ザリガニ釣りです。昔に戻った気分で楽しみたいと思っています。。

    1. 毎日早朝散歩とは健康的でいいですね。確かに9寺頃になると気温はもう既に30度超、出歩く元気も萎えますね。
      来週はお孫さんたちとのおつきあいとか、おおいに暑さを吹き飛ばしてください。

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