入会地

山柿やここはかつての入会地

山柿というのだろうか、雑木林のなかに朱色に熟した実が鈴なりになった柿の木を見ることがある。

ここはかつては入会地で人の手がきちんと入っていた山かもしれない。それが後継者難で放置されたまま、ただの雑木林として埋もれようとしているのではないか。でなければ、雑木の中に柿の木が一本今も立派に実をつけるというのはどうみても不自然だからである。

“入会地” への6件の返信

  1. 農林業の現在によく目をつけられてますね。その通りだと思います。

    背が高くって数えきれないほど実をつけている柿の木ってどういう風に収穫するのか不思議です。多分無理なんでしょうね。でも落ちるに任せているのは勿体ない。これも面倒を見る人がいなくなってのことでしょうか。

    1. もう誰も収穫しようとする人がいなくなったんでしょうね。鳥が啄むのがやっとかもしれません。いずれ荒れ果てて雑木の中に埋もれてしまうと、ここがかつて人の手が入っていたとは誰も思わなくなるんでしょうか。

  2. 入会地とか入会権、懐かしい言葉ですね。
    中学生時代を思い出します。

    我が田舎にも昔、そういう山がありました。
    方言でなんと呼んでいたんだっけ? ちょっとど忘れして思い出せませんが。
    今は津市の所有になってキャンプ場として賑わっています。

    1. 柴や薪を得、キノコを採ったりするんど人出さえ入っていれば、猪などが侵入する余地を与えないんでしょうけどね。生活スタイルの変化や農村人口減少で里山風景は一変してしまいました。

  3. 農業と同じように林業でも高齢化等に伴い、手入れができないまま荒れてしまった山林が問題になってますね。中には災害を引き起こす要因にもなっているようです。
    神奈川県でも秦野や伊勢原あたりでは、今年は熊や猪が民家にまで出てきて困っているようです。山林や畑の手入れをしないと、野生動物と人間との生活圏の境界が曖昧になって、動物が荒らしまわるそうですね。
    柿がたわわに実っている光景は一見風流にみえても、一歩間違えれば野生動物のえさ場になってしまいそうで危ういですね。

    1. 害獣と人間との距離が急に縮まってますね。山村の荒廃で人手の入った緩衝地帯がなくなったのが原因だとされてますが、国土保全の観点からも林業再生が大きな課題です。

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