名のみの春

遠山に電波塔六基冴返る

朝起きたら雪が降っていて、屋根や道路にうっすら積もっていた。

間もなく雪は止んで晴れてきたが、葛城山ほか遠くの山がくっきり見えるほど空気が澄んで風の冷たさは変わらない。赤白に塗り分けられた生駒山のテレビ塔も肉眼ではっきりと数えられる。
奈良は今年一番の冷え込みだったとか。明日はさらに零下3度の予報。春は名のみの如月。

季語「冴返る」の句、他2編ほど。

右信貴山左龍田へ冴返る

懐手したる自転車冴返る

“名のみの春” への6件の返信

  1. 早春賦ですね。まだまだ寒い。
    まだまだ寒いなあというを句を三句、暖かくなってきたなあという句を四句詠んでいる内に名実ともに備わった春が来るということでしょう。この微妙な変化に照応して色んな季語があるのですね。

    1. 今朝も寒いです。零下ですからまさに季語「凍返る」を使うのはこんな日と言っていいかもしれません。今日の散歩はそんな視線で探してみます。
      もう2日連続で寒いので明後日辺りからはちょっと暖かくなるのかもしれません。そんな期待もしながら2月は進んでいくのでしょう。

  2. 奈良は随分冷え込んでいるようですね。昨日8日はこちらは最低気温が1℃とかろうじて氷点下にならずにすみましたが、日中の風が強く、東京では風速20mを超え、体感温度は氷点下だったのではないかと思います。
    今日も最低気温は昨日と同じで、最高気温は8℃の見込みですが、風もなく穏やかで、日中は日差しもありストーブもいらないくらいです。
    朝の散歩でも、霜柱や霜をみることもなくなってきました。
    ”冴返る”も俳句の世界の用語ですか?日常用語ではあまり用いない言葉ですね。
    言葉の響きからは、”冴えわたる”ではないですが、いかにも寒さがぶり返したような感じを受けますね。

    1. 「冴える」が冬の季語なんで、寒が明けたのに寒さがぶり返した状態を言います。同じような言葉に「凍返る」という言葉があります。いったん解けて緩んだのにまた凍ってしまう、そんな寒の戻りを言います。
      日本人の感性というのは本当に素晴らしい。

      1. 当地も凍てるような寒さが続いております。

        そんな中、カルチャー教室の講師の講演会が大垣であり行ってきました。
        午後からの講演でしたが早めに大垣駅へ到着。
        降りた途端、伊吹おろしの冷たい空気にゾクッ!!名古屋より寒い。
        生まれて初めての大垣の街、大垣城で共通入場券を求め郷土館、守屋多々志美術館、奥の細道むすびの地記念館を訪ねました。
        芭蕉の記念館は常設であれだけ豊富な展示内容は珍しいです。
        美術館では守屋画伯が扇面に源氏物語をイメージして描かれた図録を買ってしまいました。
        又、百人一首もかるたによくある絵ではなく画伯が研究された当時の時代に忠実な衣裳の絵で興味深いものがありました。
        小野小町と紫式部の時代では全く違う衣裳でした。
        大垣に6時間も居て身体が凍ってしまいましたが心はほんわか、充実の一日でした。
        今日の歩数15,000歩也。

        1. 寒さをものともせずお元気で何よりです。エネルギッシュな行動力には感服します。芭蕉記念館はそんなに内容が充実してるんですね。

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