モチーフは塼仏

麗かやおはす脇侍の六頭身

三尊石仏さんのうち薬師如来とされる仏さんは椅子にかけた座像である。

一方、脇侍の両肩侍像は立っておられて、六頭身のせいかどうかどっしりと見える。加えて、三体とも大変柔和な表情をしておられるのが白鳳彫刻の特徴だそうだ。
平面な石板に彫られた像なのにこのように立体的に見えるのは、さまざまな工夫が随所に施されているためで、モチーフとしては飛鳥の「橘寺」の塼仏に酷似しているという説明があったが、私にはむしろそっくりのように見えて、この塼仏をモデルに彫られたものではないだろうかと思えるのである。

諸葛菜の里

歌人の眠る丘へと諸葛菜

奥津城の標しならんや諸葛菜

集落の北側、現地で通称「奥の谷」と呼ばれる舒明天皇陵や鏡王女の墓があるエリア入り口で諸葛菜の花が咲いていた。

“モチーフは塼仏” への6件の返信

  1. 確かに画像でみても立体感がありました。
    粘土を型にはめ込んだ技法とのことですがこれだけの立体感が出せるのはやはり工夫があるのでしょうね。
    H・Pによれば川端康成氏がこの石仏を見て、『ほのぼのとした暖かいものがある、美少女といった感じでもあろうか』と言われたとか。

    この紫色の花、諸葛菜というのですか?

    1. 書き方が悪かったですね、粘土を型にはめて焼くのは塼仏さんで、この石仏さんは彫刻です。塼仏そっくりに彫ってあると言う意味でした。
      何でも美少女にしてしまうあたりは、いかにも美少女フェチの川端臭さです。ほんとうは飛鳥仏としてみるべきで、美少女云々の視覚レベルではなく、美意識を超越した慈愛深い仏さんへの限りない親しみを感じさせるものです。

      諸葛菜は一般的には「大根の花」「花大根」と呼ばれています。実際に大根は茎立ちして花が咲きますので、区別するため俳句では通例「諸葛菜」を使うようです。

  2. 諸葛菜、初めて聞く名だなあと思い、タグで検索したら丁度一年前教えてもらってました。全く記憶になくいささかガックリきています。今度こそ憶えます。

    新しいカテゴリーでの整理もいいですね。俳句を中心に段々と目指す方向が見えてきているようで楽しみにしています。

    1. 細かい部分まで見ていただき恐縮です。定期的に参加予定のものをカテゴリー化してみました。

      この季語ですが、取り合わせに無理があるようですね。「脇侍」だ、「六頭身」だ、でもう十分具体的なので、「時」を示す季語など漠然としたものにとどめておいた方がよいという気がしてきました。

  3. 諸葛葉というんですか。鳥だけでなく、植物についても本当によく知っていますね。いつ勉強したんですか。
    当方は昨日、一昨日と別荘の畑の土づくりに行ってきました。お陰さまで予定どおり終わったのですが、鍬での作業だったものですから、腰に疲れがたまり、手には豆ができるなど、大変な二日間でした。年齢と体力も考えて家庭菜園用の耕運機が必要かな。これで今月末には、ジャガイモの種芋の植え付けと、トウモロコシの種まき、ネギの苗の植え付けができそうです。
    昨日の朝には、初めて雉のケーン、ケーンという声を聞きました。後は郭公の声が聞けるようになれば苗物の植え付けができます。
    今日は朝9時から自治会(約2700世帯)の総会があり、今後2年間事務局長を務めることになりました。公私ともに昨年よりさらに多忙な日々を送ることになりそうです。ちなみに事務局次長は奇遇なことに貴方の元の勤務先のOBの方です。

    1. 俳句をやるようになると自然のものに目がいくので都度調べたりして覚えていくものです。諸葛菜は空き地などでよく群れて咲いてる地味な花ですが背丈4,50センチあるのですぐ見つけられます。

      動植物が農作業の時期を教えてくれるんですね。菜園用の耕耘機は最近ホームセンターの広告でよく見かけるようになりました。意外に安くなったものだと感心しています。短時間にそれなりの広さを耕すとなれば活用するのも悪くないと思います。

      今朝は自治会の定例清掃日でした。自治会長さんはじめ役員の方は本当にご苦労さんです。地域貢献、結構なことです。おおいに忙しい日を送ってください。

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