のどかな風景

田の神の案山子を借りて降臨す

今日は久しぶりに暑い日でしたが、午後から思い立って明日香へ行ってきました。

稲淵の棚田風景が狙いです。深く切れ込んだ明日香川の激しい瀬音を聞きながら刈り入れを待つばかりの棚田の農道にはいると、おりしも案山子コンテストの応募作品が展示されていて各作品を楽しみながらそぞろ歩きです。コンテストの今年のテーマは「田んぼの生き物」で、カエルやら河童、水の使いの巳さま、雨乞いの巫女、猪を諭す田の神さま、などなどどれも苦心のあとがしのばれて楽しかったです。
おびただしいほど咲いていたとみえ畦のかしこに花殻をつけたままの彼岸花の群落が見られました。9月の中旬頃に来ていればさぞかし見事な光景だったろうと想像されます。また、逆光に映えて稲穂や芒が光り、赤とんぼが群舞しているのも魅力的でした。

帰ろうとすると百舌がキチキチ鳴きながら飛んできて頭上の電線に止まり、長い尻尾を得意そうに上下しています。のどかな風景に接して時間を使いすぎたので、帰りに寄ろうと思っていた「飛鳥資料館」の入場締切時間をすっかり過ぎてしまいました。
日を改めてまた出直しです。

“のどかな風景” への4件の返信

  1. のどかな田園風景に癒されますね。
    黄金色の棚田の風景に案山子・・・

    近頃は田んぼアートなど様々に工夫されたイベントなどもあったりします。
    昨日の田舎の風景はもうすっかり刈り取られた後に珍しく稲のススキ坊(稲塚)を見つけました。
    日中は真夏を感じさせるほどの陽射しでしたが農家の庭先は柿の実が色鮮やかで「秋だな~」と。

    1. この時期高取町でも案山子コンテストが行われています。町おこしの一貫なんでしょうね。いろいろな材料を駆使して作る方も楽しんでるのではないでしょうか。

  2. 明日香、昔ながらの素朴な風景でいいですねぇ。稲刈りはこれからですか。当地ではもう穭田で真っ青、青田と見まがうほどです。えらいちがいですね。

    百舌鳥も見つけられるようになりました。鳴き声に特徴あるし電線やら木のてっぺんやらとにかく高いところですね。

    1. 穭田がもうそんなに伸びてるんですね。盆地全体でも稲刈りがようやく始まったところが多いです。
      今は昔に比べて全般に稲刈りが早まっていますね。品種改良の成果でしょうかね。当地は水のせいか、気温のせいか、昔通りという感じです。

      鵙が聞き分けられるようになりましたか。気づいてみるとなんだかほんわりした気分になる鳴き声ですね。ドラマや映画などの里風景には必ずといっていいほど入る擬音のせいでしょうか。こうして書いているうちに、今鵙が家の近くまでやってきました。

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