庭仕舞

冬蟷螂斧振る意志のなかりけり

庭の冬備えをした。

霜にやられないように観葉植物などを取り込むのだが、これが歳とともに意外に大変になってきた。なにしろ直径30センチに相当する10号鉢などは土の重さだけでも相当な重量である。これを何個も庭から室内に持ち込むのである。さらに、子猫にいたずらされそうなものは2階に待避させなくてはならない。

2時間ほどかかっておおかた終わると、今度は庭の後片付けが待っている。蘭の日覆いのネットを外そうとしたら、そこにカマキリの卵が産みつけられていて、主と思われるカマキリがにょっきり顔を出してきた。おなかの辺りがずんぐり丸く太っているのでおそらく雌なんだろうが、寒さのせいかいかにも鈍重な動きで、指をさしだすともそもそと乗ってきた。
なんだかカマキリに悪いことをしたような気がして、そのまま茂みにそっと放してやった。

“庭仕舞” への4件の返信

  1. そうか、田仕舞ならぬ庭仕舞ですか。ご苦労さまです。体力もいるし結構大変ですね。でも動けることが幸せですよ。
    この寒さでもカマキリが生きているんですね。そんなの見かけるのも楽しいじゃないですか。

    1. やはり腰にきますね。休み休みだから時間もかかります。
      そういえば、ほんの数年前までは冬タイヤも自分で交換したものです。いま考えるとよくぞあんな重いものをとへんに感心していたり。

  2. 大きな鉢の観葉植物の手入れは大変ですね、かなりの重労働でしょう。
    小さな鉢でもなかなか冬越しは難しいです。
    特に玄関先は冷え込むのか色もくすんできて生気がありません。

    今日は市内の紅葉名所を東西南北に敬老パスをフルに利用して巡りました。
    近場でも結構楽しめることは新しい発見でした。
    まだまだ穴場がありそうです。
    市内なら12月上旬まで充分いけそうです。

    1. そうなんですよ。当地でも家の近くは今、ちょっと歩くだけで紅葉がいたるところで見られます。柿の実がいっぱい成ったままの木もあって賑やかなものです。
      昨日買い物ついでに寄った奈良公園の紅葉も見事でしたが、もうすでに終盤。紅葉の道路を鹿が横断したりするのは奈良ならではの光景でしたが。京都は今週辺りがピークと聞いています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください