乱れる本性

白萩のくくりもせざる乱れかな

庭の萩が咲き始めた。

芽吹いた後相当すかし剪定したのだが、それでも大きな株に育ってしまって周囲の草木を圧倒しそうなほどになっている。
括ってしまっては味気もなくなるのでそのままにしてあるが、それにしても萩には「乱れる」という言葉がよく似合う。

“乱れる本性” への6件の返信

  1.  乱れ萩だからこその風情ですものね。
     秋風にあちこち吹かれた景色はいものです。
     整然とした萩は考えられません。

    1. ちょっと触っただけでもポロポロこぼれますので、こぼれ萩とも言いますね。乱れて見苦しいのでこれを紐などでまとめると、くくり萩。萩の宿、萩の戸、、、。萩の季題は多いですね。

  2. なるほど、萩は乱れるですか。風にやさしく時には激しく揺れ動きますからね。

    秋の七草萩は源氏でも色々に詠まれています。小さな花が幼さ(生まれたばかりの光源氏)の象徴であったり、下葉が黄色くなるのが移ろいの表現であったり。そして萩にかかる露ははかなさの象徴、死に臨んでの紫の上の絶唱として詠まれています。

     おくと見るほどぞはかなきともすれば風にみだるる萩のうは露 (紫の上@御法)

      (おっと、ここでも「萩は乱れる」なんだ。これ書いてみるまで気がつかなかった)

  3. 見事な白萩、ご近所でしたら株分けをいただきたい所です。

        白冴えし露けき萩の乱るかな

    1. まさにそういう風情なんです。
      今朝仏様用にと切ってきたらその手からポロポロこぼれてなりません。「乱る」「零る」は付き物だということがよく分かります。

      萩はホームセンターで苗を売ってると思います。強いのであっと言う間に大きくなりますよ。なりすぎるくらいです。

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